更新日: 2021.06.09 13:43
ポルシェカレラカップジャパン2021 第4戦富士 決勝レポート
ポルシェカレラカップジャパン2021 第4戦(富士)決勝レポート
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:ミヒャエル・キルシュ)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2021シリーズ第4戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で 2021年5月4日(火・祝日)に開催しました。
天候:晴れ 路面:ドライ
気温:23度 路面:30度(レーススタート時)
今シーズンの第4戦を迎えたPCCJは、前日の第3戦に引き続き富士スピードウェイの上空には青空が広がる。3日(月・祝日)に行われた予選のセカンドベストタイムで決定したグリッドは、プロクラスのポールポジションに第3戦を制した#60 小河諒が着く。2番手に#24 近藤翼、3番手に#31 上村優太、4番手にポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 大草りきと続く。プロアマクラスのポールポジションは#98 IKARI、アマクラスは4戦連続ポールポジションを#62 Kumaが獲得。
11時15分、フォーメーションラップ開始。路面の状況を確認しながらゆっくりとコースを1周し、再びグリッドにマシンが整列するとレースはスタート。2番手スタートの#24 近藤が好スタートを見せるも、#60 小河は落ち着いてトップをキープして1コーナーをトップで駆け抜ける。また、4番手スタートの#91 大草も好スタートで3番手の#31 上村に勝負を仕掛けるが抜けず。
そして3周目の最終コーナーで#60 小河の背後にピタリと着けた#24 近藤は、ホームストレートで前に出てトップで1コーナーへ飛び込む。しかし、その背後で3番手争いを繰り広げていた#91 大草が最終コーナー入り口で上村の前に出るもオーバーランを喫してしまいクラッシュ。これにより4周目からセーフティーカーが導入される。
この時点で各クラスは、プロクラスが#24 近藤、#60 小河、#31 上村、アマクラスが#98 IKARI、#25 内山清士、#77 浜崎大、プロアマクラスが#62 Kuma、#84 Masa TAGA、#36 Sky Chenの順。8周目にセーフティーカーのフラッシュライトが消え、9周目からレースは再開。ここでトップの#24 近藤が1コーナーでオーバーランを喫してしまい、#60 小河がトップ、#31 上村が2番手に順位を上げる。
#60 小河と#31 上村は激しいトップ争いを繰り広げ13コーナーの立ち上がりで接触を喫して、バランスを崩した#31 上村は#24 近藤に抜かれて3番手に。その後、#24 近藤はトップ#60 小河の背後まで迫るが、レースは規定で30分打ち切りとなり14周でフィニッシュ。
富士で2連勝を飾った#60 小河は、「セーフティーカー導入後の再スタートで再びトップに立つことができ、上村選手とのバトル、最後の近藤選手の追い上げから逃げ切れて優勝できて良かったです。この勢いで連勝街道を突き進みたいと思います」と、連勝を喜ぶ。
2位の#24 近藤は、「リスタートの1コーナーは無理に攻めた訳ではないのですが、内圧の問題もあり飛び出してしまいました」と悔しがる。3位に終わった#31 上村は、「今回の富士はマシン的に厳しい部分もあったので、次の鈴鹿は地元でもあるので巻き返しを図りたいと思います」と語る。
プロアマクラスは、ポールポジションスタートの#98 IKARIが終始安定した走りを見せて今シーズン初優勝を飾る。「今日はセッティングを大きく変更したことでマシンも安定しており、ようやく勝つことができました」と笑顔を見せる。
アマクラスはポールポジションスタートの#62 Kumaが、リスタート後の#84 Masa TAGAとのバトルを制してPCCJ初優勝を成し遂げる。「本当に嬉しいです。ゴール後、チームの皆と喜びを分かち合い、汗と涙が止まりませんでした」と感極まっていた。
PCCJ第5/6戦は5月29日(土)、30日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催が予定されている。昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響でカレンダー変更となり、鈴鹿サーキットでPCCJは未開催となってしまった。そのため、鈴鹿でのPCCJ開催は2019年5月26日以来となる。今シーズンは、3クラスとも実力伯仲で接戦のレースが続いているだけに、F1も開催される国際サーキットを制するのは誰か注目される。