日本向けのRS3 LMSは、新たに『アウディRS3 LMS TCR SEQ』と名付けられ、TCRレギュレーションに準拠。すなわち、この車両で世界のTCRシリーズに参戦することが可能ということだ。車両本体価格は1835万円。近年のGT3カーに比べれば非常にリーズナブルで、プライベーターに人気を博しそうだ。
気になるのはどのレースに参戦できるかだが、近年高い人気を誇るスーパー耐久となるのが確実だ。アウディジャパンからも発表されたが、来季スーパー耐久では、TCR向けに新たなクラスが設けられるのが確定的。台数やクラス名称はまだ未定ながら、他のST-X/ST-1〜5とは異なるクラスとして設定されるといわれている。
TCRはアジアでも多くのプライベーターが導入しており、スーパー耐久にTCRクラスが設けられれば、日本のみならずアジアからのエントラントも期待できる。また、日本チームがそのままTCRの海外シリーズや、同様にTCRクラスが設けられているニュルブルクリンク24時間等に参加することも不可能ではない。日本のモータースポーツ界にとっても大きなトピックスとなりそうだ。

