FIA-GT4マシンで争われるST-Zクラスは9台が参戦。クラス3番手からスタートしたENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/菅波冬悟/小河諒)が20号車 SS/YZ Studie BMW(山口智英/荒聖治/坂本祐也/JP・デ・オリベイラ)に40秒のギャップを守りきり、724周目のチェッカーを受け、今季初勝利を手にしている。
今季第2戦までは75号車 おとぎの国 CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武喜和/霜野誠友/芳賀邦行/久保正孝/清瀧雄二)の1台のみのエントリーだったST-TCRクラスは、97号車 Racer Honda カーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/小出峻/澤龍之介/原田健太)が参戦したことで待望の競争が叶った。ホンダ・シビック・タイプR・TCR同士の一騎打ちは、お互いにトラブルやペナルティが発生するも、97号車が13周のギャップを残してトップチェッカーを受けた。
賞典外のST-QクラスはROOKIE Racingの手で2台がエントリー。お馴染みの28号車 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAとともに、水素エンジンを搭載した32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptが参戦し、大きな話題となった。ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは35回のピットイン、3時間に及んだ修復作業などを挟んだが、358周を走りきり、モータースポーツの、自動車の歴史に新たな1ページを刻んだ。ST-Qクラスは2台とも完走を果たしている。
ST-1クラスは序盤からリードを築いた2号車 シンティアム アップル KTM(飯田太陽/加藤寛規/小林崇志/吉本大樹/高橋一穂)がST-Zクラスの全車を周回遅れにし、総合2番手となる728周を走破している。
7台が参戦したST-2クラスは、7号車 新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10(藤井芳樹/成澤正人/安斎景介/今井慎吾/渋谷彰良/奥村博文)が今季初優勝。一時は6号車が2番手に続き、シンリョウレーシングチームのワンツーかと思われたが、クラス2位には今大会にスポット参戦となった24号車 GV Race Analytics GR YARIS(大谷泰宏/川村克透/林健一/山崎元彰)が続いている。
ST-3クラスはHELM MOTORSPORTS LEXUS RC 350(平木湧也/平木玲次/高橋知己/松澤亮佑)が強さを見せつけた。なお、クラス6番手でチェッカーを受けた52号車 埼⽟トヨペット GB クラウンRS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/番場琢)は24時間の間に2度、エンジン周りのトラブルに見舞われ、その都度エンジン交換を実施。1レース中に2度のエンジン交換を行うという離れ業を見せている。
ST-4クラスは、開始早々に310号車 GRGarage⽔⼾インター GR86(坪井翔/細川慎弥/堀尾風允/久保凜太郎/鈴木宏和)が白煙をあげ、エンジン交換を実施。そんななか、18号車 Weds Sport 86(浅野武夫/藤原大暉/芝叔和/松井宏太/普勝崚/中島佑弥)がトップチェッカーを受けて富士24時間初優勝を飾った。なお、浅野レーシングサービスにとって車両をトヨタ86に変えてから初めての勝利となる。
ST-5クラスは12台がエントリー。2番グリッドスタートの456号車 odula Star5 Roadster(橋本陸/貫戸幸星/大崎達也/小原康二/勝木崇文/加賀美綾佑)が、同じくOVER DRIVEから参戦する66号車 odula TONE MOTULロードスターと終始バトルを繰り広げた。終盤も数秒差の中で接近戦を展開。最終ラップにその差は0.210秒まで縮まる激しいバトルが繰り広げられたが456号車 odula Star5 Roadsterがクラス優勝、66号車 odula TONE MOTULロードスターが2位に続き、OVER DRIVEのワンツーフィニッシュとなった。
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook、次戦となる第4戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』は7月31日〜8月1日に大分県のオートポリスで開催される。
















