花里祐弥が2位、3位に地頭所が入った

 今シーズンのエキスパートクラスは、絶対的な強者がおらず、多くの才能が競うという魅力的な展開を見せている。ニューカマーである#522地頭所光(ブリヂストン)は開幕戦でのデビューウインを含めて2勝を挙げ、シリーズランキングでトップに立っている。

 それを追うのが昨年シリーズチャンピオンを惜しくも逃した#556呉良亮(ブリヂストン)で、現在ランキング2位。その若者たちに立ちはだかるベテラン#38神谷裕幸(DL)は唯一のチャンピオン経験者。そしてジムカーナ界のレジェンドドライバー#380菱井將文(ブリヂストン)も少しずつ調子を上げてきている。しかしここSUGOで活躍を見せたのは、また違った若い才能だった。

●予選

 スポーツランドSUGOを得意としている#130松井宏太(DL)が、セッション開始直後にトップタイムを出した。それにわずかに及ばなかったのが呉だったが、しかし中盤、#703花里祐弥(ブリヂストン)がトップタイムを更新。その差はわずか1000分の1秒という、ギリギリのポールポジションとなった。3番手には呉、4番手が地頭所、神谷が5番手となった。

●決勝

 スタートで波乱が起きた。まずまずのスタートを決めたはずの花里選手だったが、松井宏太選手はそれを上回り、1コーナーでトップに立った。密集した状態のまま、レースは進んでいく。誰が最初に仕掛けるのか?

 3周目に5位地頭所選手が4位神谷選手をオーバーテイクし、スタートで失った分を取り戻した。花里は、優勝よりも明日の第5戦にターゲットを移し、タイヤを温存させながらの走りへとチェンジ。少しずつ松井とのギャップが拡がっていく。それを見た呉が仕掛ける。

 しかし4コーナーでオーバースピード気味に進入するとアウト側へとラインを乱し、そのインに地頭所が入ったが、そのさらにインに神谷が入り、2台をまとめてオーバーテイクしてみせた。ベテランらしい素晴らしいシーンだった。

 レースは10周目、地頭所が神谷をオーバーテイクし3位へと上がった。優勝は松井、2位にはタイヤをセーブしながらも最終的に約1.4秒のギャップで収めた花里が入った。

花里祐弥(埼玉トヨタ・エンドレス86)
花里祐弥(埼玉トヨタ・エンドレス86)

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