初参戦以来6年! 花里祐弥がついに初優勝をポール・トウ・ウインで飾る

●決勝

 第5戦のスターティンググリッドは、予選のセカンドベストタイムによって決まる。つまり1大会2レース制では、2回のタイムアタックを揃える必要がある。そのセカンドベストタイムでもトップとなったのは、花里だった。そのタイムの落ち幅は0秒175という小さなものだった。2番手は神谷でベストタイムとの差は0秒094差。このふたりだけが1分40秒台であり、3番手の地頭所選手は0秒302の落ち幅となり、少しずつ落差が大きくなっていく。2つのアタックタイムを揃える難しさを克服したドライバーが上位に並ぶことになった。

 スタートはまるで第4戦のリプレイのようだった。今回もまた花里は2番グリッドの神谷に先行を許した。しかし同じ轍は踏まない。そのままサイド・バイ・サイドで粘り、3コーナーを有利なイン側に位置取りすることでトップを奪い返した。

 このふたりのテール・トゥ・ノーズの接近バトルは、ファイナルラップまで続くことになる。その大半が0.5秒以下というシーンは、その緊張感が伝わるほどだった。しかし結局はポジションが再び入れ替わることはなく、花里が初優勝を飾った。初参戦以来6年目、待ちに待った勝利を手にすることになった。

 3位には、スタートを決めて一気にポジションを上げた菱井が入るなど、ブリヂストン装着勢はトップ10に4台が入った。

第5戦、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスでポール・トゥ・ウイン、初優勝を飾った#703花里祐弥選手のコメント

「本当にうれしいですね。昨日もポールポジションからのスタートでしたけど、失敗してしまい2位という結果でした。それを踏まえて今日は修正して、神谷選手を抑えることができました。タイヤも最後までタレることなく、ラップタイムを維持することができたのが、大きかったですね。初優勝まで6年もかかりましたけど、このチームでドライバーとしても、人間としても、成長させてもらいましたし、いろいろなことを学ばせてもらいました。本当にチームに感謝しています」

花里祐弥(埼玉トヨタ・エンドレス86)
花里祐弥(埼玉トヨタ・エンドレス86)

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