決勝レースは5時間の長丁場。日曜早朝のウォームアップこそウエットコンディションだったものの、スタート進行を迎える頃には完全なドライコンディションになり、全車がドライタイヤを装着してグリッドに並んだ。

スーパー耐久シリーズ2016第1戦もてぎ/スタート
スーパー耐久シリーズ2016第1戦もてぎ/スタート

 グリーンシグナルの点灯と同時に鋭いダッシュを決め、星野が先頭で1コーナーに飛び込み、これに続いたのはモックをかわしていたスリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井だった。「一瞬、一樹さんを抜いてしまおうかと思いましたが、長いレースなので何が起こるか分からないし、無理は禁物なので、とりあえず後ろに着いていけばいいや、と」と藤井。その後は大きな遅れを取ることなく、藤井は星野に続いて周回を重ねていった。

 Mach MAKERS GTNET GT-Rとスリーボンド日産自動車大学校GT-Rのスピードは、ほぼ互角。だが、その状況において、明暗を分けたのがペナルティだった。「給油中にホイールにレンチを差してしまって。すぐ抜いたんですけどね」とMach MAKERS GTNET GT-Rの尾本直史監督。これがピット作業違反と判定され、ドライビングスルーを科せられてしまったのだ。これでスリーボンド日産自動車大学校GT-Rが約30秒のリードを確保し、アンカーを務めた平峰が、しっかりキープしてフィニッシュ。

 Aドライバーの内田は、見事デビューウインを達成した。「でき過ぎです(笑)。とにかくチームに迷惑かけないように走っていました。今は最高の気分です」と内田が言えば、「新しくチームメイトになったふたりが、ほぼノーミスで走ってくれました。今までの優勝の中で、いちばん内容の濃い優勝になりました」と藤井はご満悦の様子だった。

 そして、3位はYUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/富田竜一郎/柳田真孝組の3号車ENDLESS ADVAN GT-Rが獲得し、GT-R勢が表彰台を独占することとなった。

本日のレースクイーン

七星じゅりあななほしじゅりあ
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