翌4月3日は終始強めの雨が降り注ぐウエットコンディションとなった。午前に行われた第2戦決勝は、安全を考慮してセーフティカー(SC)先導によるスタートに。レースは4周目にグリーンフラッグを迎えるも、その直後のTGRコーナーではポールスタートの澤を含む複数台が一時コースオフする場面も。その間に小川が小山をかわして2番手に浮上する。
しかし、2番手小川に対し、SC中のスピン、追い越しがあったとしてドライブスルーペナルティが科せられる。これにより、小川は5番手まで後退することに。これで2番手のポジションを取り戻した小山は、序盤4.4秒まで広がった澤との徐々に縮め、一時は2.5秒まで縮めるも、終盤には澤がペースアップし、ポジションが変わるまでには至らず。
15周を予定していた第2戦決勝は、13周を終了したところでレース時間上限の30分を越えたため、14周目にチェッカーが振られた。大雨に翻弄されたレースとなったなか、澤が第1戦に続いて強さを見せつけて今季2勝目を飾った。2位に小山、3位に片山と、第1戦決勝と同じ表彰台の顔ぶれに。
マスタークラスは、HIROBONがクラス2番手に38秒の大差を築いて今季2勝目を飾った。マスタークラス2位に、昨年のマスタークラス王者の今田信宏(JMS RACING with B-Max)が、3位に三浦が続いた。
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第2戦富士スピードウェイ 決勝レース結果(編集部集計)
Pos | No | M | Driver | Car Name | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 澤龍之介 | Sutekina Racing | 14 | |
2 | 8 | 小山美姫 | TGR-DC F111/3 | 14 | |
3 | 6 | 片山義章 | Team LeMans F111/3 | 14 | |
4 | 97 | 小川颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ | 14 | |
5 | 11 | M | HIROBON | Rn-sportsF111/3 | 14 |
6 | 4 | M | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | 14 |
7 | 34 | M | 三浦勝 | F111/3 | 14 |
8 | 14 | M | 田中優暉 | アスクレイ☆イーグルスポーツ | 13 |
9 | 45 | M | 辻子依旦 | PONOS Racing | 10 |
天候:雨 路面:ウエット
ファステストラップ:澤龍之介(Sutekina Racing) 1’59.968(12/14)





■第3戦:澤、3連勝を決めて選手権を大きくリード
4月3日午後に、開幕富士大会締めくくりのレースとして開催された第3戦。依然として雨脚は強く、スタート進行が10分遅れ、第2戦に続いてSC先導によりスタートを迎えることとなった。
レースは4周目よりグリーンフラッグが振られると、この週末2連勝と好調を見せる澤が序盤からリード。他を圧倒するペースで走行し、9周終了時点で後続に10.7秒のリードを築く。
澤のペースは緩むことなく、12周目には1分57秒170のファステストラップを記録。そんななか、第2戦に続いて予定周回の15周を迎える前にレース上限時間の30分に達したため、13周終了時点でチェッカーが振られた。
これにより、2番手に20.2秒の大差をつける独走を見せた澤が開幕3連勝。3戦すべてでポールポジション、ファステストラップ、優勝を記録する完全制覇で週末を終えた。2位には小川が入り、今季初表彰台を獲得。小山が3位に続き、小山は開幕3戦すべてで表彰台を獲得する結果となった。
第3戦決勝を制した澤は「レース2では全体的にペースが遅かったので、レース3に向けてセッティングを大幅に変えて臨みました。とは言え、スタート前は不安があったのですが、スタート後セーフティカー先導中に、フロントの動きや感覚から『これはいける!』という確信を得ることができました」
「グリーンフラッグが振られてからの1周目からプッシュして、気持ちよく走れました。本当に平野エンジニアに感謝しています。思うように走れなかったレース2でのストレスを発散できました」と、レースを振り返った。
マスタークラスは、HIROBONが制し、開幕3連勝を達成。クラス2位争いはファイナルラップまで接戦が繰り広げられたが、田中が競り勝ち2位を獲得。3位に今田が続いた。
開幕3戦を終えてのシリーズポイントランキングは、澤が75ポイントで選手権をリード。2番手に51ポイントの小山、3番手に同率42ポイントで小川と片山が並んだ。一方、マスタークラスはHIROBONが75ポイントでトップ。2番手に48ポイント獲得の田中、3番手に45ポイント獲得の今田、4番手に42ポイント獲得の三浦と2番手争いが接近している状況だ。
2022年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ、第4戦〜第6戦が開催される第2大会は6月25〜26日に岡山国際サーキットにて開催される。
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第3戦富士スピードウェイ 決勝レース結果(編集部集計)
Pos | No | M | Driver | Car Name | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 澤龍之介 | Sutekina Racing | 13 | |
2 | 97 | 小川颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ | 13 | |
3 | 8 | 小山美姫 | TGR-DC F111/3 | 13 | |
4 | 6 | 片山義章 | Team LeMans F111/3 | 13 | |
5 | 11 | M | HIROBON | Rn-sportsF111/3 | 13 |
6 | 14 | M | 田中優暉 | アスクレイ☆イーグルスポーツ | 13 |
7 | 4 | M | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | 13 |
8 | 34 | M | 三浦勝 | F111/3 | 12 |
9 | 45 | M | 辻子依旦 | PONOS Racing | 10 |
天候:雨 路面:ウエット
ファステストラップ:澤龍之介(Sutekina Racing) 1’57.170(12/13)




