更新日: 2016.04.05 16:48
ミスター・ル・マン率いるTeam TERRAMOSが体制発表。「若者の見本となるドライバー育成」
4日、“ミスター・ル・マン”こと寺田陽次郎が率いるTeam TERRAMOSが、都内で2016年のレース参戦計画とチーム体制を発表した。今シーズンはロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ、東日本シリーズに合計3名のドライバーを送りこみ、タイトル獲得を目指す。
ロードスター・パーティレースは2002年にスタートしたシリーズで、マツダ・ロードスターNR-Aグレード車によるワンメイクレース。ナンバー付き車両で参加できるため、普段使用している愛車でレースに参加できるほか、レースでは接触があるとノーポイントになるなど、マナーが重視されている点が特徴だ。今年からはスポーツランドSUGOでの北日本シリーズ、筑波サーキットでの東日本シリーズ、岡山国際サーキットでの西日本シリーズの3シリーズが実施される。
このロードスター・パーティレースに、Team TERRAMOSは若手ドライバーの育成を目的として15年から参戦。昨年は梅田剛と鎌倉裕貴の2名とともに、従来モデルのマツダ・ロードスターNR-Aで争われるNCシリーズへ挑み、梅田がランキング2位、鎌倉はシリーズ途中からの参戦ながらランキング6位を獲得している。
チームを率いる寺田は「レースの中には乗っているクルマによって順位が決まってしまうレースもありますが、このカテゴリーは全部イコールコンディションですので、腕一本の勝負になります。腕を磨くにはいちばん適した入門カテゴリーだと思います」とシリーズの魅力を語る。
また、寺田はマツダがアメリカで構築している“ラダーシステム”を日本にも導入したいと考えていることを明かし、「このカテゴリーでチャンピオンになったら、アメリカのグローバルMX-5カップへ挑戦し、グローバルカップで王者となったら、マツダLMP2プロトタイプにステップアップできるといった形ですね。先に繋がっていくレースになるので、やりがいもあるのではないでしょうか」と、その構想を語った。
「また、僕はレースを通じて日本の底上げができればいいと思っています。そのためにドライバーを速く走らせるだけではなく、スポーツマンとして、人間として素晴らしい人材に育ててきたい。今の若者の見本になるドライバーにしたいとも考えています」