更新日: 2022.05.17 15:19
インタープロトシリーズ 2022年第1大会 レースレポート
10年目のインタープロトシリーズが開幕、第1戦は坪井翔、第2戦は野尻智紀が優勝を飾る
2022 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第1大会レポート
2022 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer第1大会が5月14日(土)〜15日(日)に富士スピードウェイで開催され、プロフェッショナルレース第1戦は#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)が、第2戦は#7 野尻智紀(J-POINT)が、それぞれ優勝を飾った。
開幕大会には8台のIP車両がエントリーし、プロフェッショナルクラスには、スーパーGTのGT500クラスで参戦するドライバーが集結。シーズンの初戦から大白熱のバトルが展開された。
14日(土)に行われた公式予選は、前日から降り続いた雨の影響で、路面はウエットコンディションだったが、各車が周回を重ねていくごとに路面が乾いていくという難しい状況。そこで1分59秒865を記録した坪井が、2019年第3大会以来となる予選ポールポジションを獲得した。
曇り空の中で行われた15日(日)の決勝レース。9周で争われた第1戦では、スタートから坪井がトップを守り、後続では、#3阪口晴南(INGING MOTORSPORT)、#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)、#37 福住仁嶺(キーパー号)が、三つ巴のバトルを展開。一時は3ワイドのバトルも繰り広げられたが、5周目に福住が2番手に浮上し、集団から一歩抜け出した。
福住はペース良く周回を重ね、8周目には今大会のファステストラップとなる1分45秒773を記録し、坪井の背後に接近したが、順位は入れ替わらずに、そのままチェッカーフラッグ。坪井が今季の初戦を制した。2位には福住、3位には阪口が続いた。
第1戦の到着順にグリッドで再整列が行われ、同じく9周で争われる第2戦がスタート。坪井を先頭に福住、阪口と続いていったが、第1戦を6番手で終えた#96 中山雄一(岡山トヨペット K-tunes)が、1周目を終えて3番手に浮上した。
さらに3周目のTGRコーナー手前では、トップ4が一瞬横並びの混戦模様に。コカ・コーラコーナーへ向かう直線でも、阪口、坪井、福住が3ワイドのバトルを展開したが、そこで福住と坪井がわずかに接触。2台ともコントロールを失いコース脇にマシンを止めてリタイアとなった。また2台を避けるために、阪口もコースオフを余儀なくされ、ポジションを大きく落とすことになった。
ここでトップに立ったのは中山だったが、2番手に上がった野尻がすぐ背後に接近し、残り2周のコカ・コーラコーナー手前でオーバーテイク。そのまま逃げ切り、今季初勝利を飾った。2位には中山、3番手には#88 佐々木大樹(PASTEL Motorsport)がチェッカーを受けたが、6周目のGRスープラコーナーで、#77 松田次生(CAR GUY)に接触し、相手をスピンさせたとして、レース後に30秒加算のペナルティを受け、クインタレッリが繰り上がりで3位表彰台を獲得した。
またSUPRAクラスでは、クラストップからスタートした#38 石浦宏明(P.MU RACING SUPRA)が、終始安定した走りをみせて2連勝をマーク。CCS-Rクラスは、プロフェッショナルレースで出走はなかった。
第1レース優勝ドライバー/坪井翔(#32 NETZ NOVEL MIE)
「1レース目は序盤から展開に恵まれて、後ろとの差が少し離れたので、2レース目のことも考えてタイヤをセーブしながら走っていました。ただ、思ったより福住選手の追いついてくるペースが速かったので、残り2〜3周は『プッシュしなきゃ』という感じでした。なんとか守りきることができて良かったですが、2レース目に向けては、正直なところちょっと厳しいなと思いました。(2レース目の3ワイドでの接触は)なぜ、あそこでぶつかったのか、車載映像等で原因を調べないとなんとも言えませんが、調子が悪くなかっただけに、残念です。でも、2019年以来のポールが獲れ、1レース目で勝てたのはかなり久しぶりです。昨年はけっこう苦労しましたが、少し土俵に戻ってこられたと思います。もう少し速く走れるように、今後も色々考えていきたいなと思います」
第2レース優勝ドライバー/野尻智紀(#7 J-POINT)
「僕の中では、走っていて頑張りすぎてしまったかなという印象で、四脱(走路外走行)もけっこうあり、振り返るとあまり良くない内容でした。ただ、ここ最近ドライのレースでちゃんと戦えていた感じがなかったので、それはそれで良い収穫だったかなと思います。反省すべきは全てドライバー側にあったかなという感じはしますが、ここから修正して、次もまた優勝できるように頑張りたいなと思います。次のインタープロトまで時間があるので、チームも頑張ってくれると思うので、クルマの方のレベルアップもそうですし、僕自身もスーパーフォーミュラやスーパーGTのレースもあるので、ドライバーとしてもしっかりレベルアップをして、第2大会に臨みたいです」