24日午後に行われた第12戦では、2番グリッドの大木、3番グリッドの小川が好スタートを決め、ポールスタートの小山と3ワイドで1コーナーに突入。アウト側にマシンを振った小山がホールショットを守り切ると、2コーナーの交錯で小川が2番手に浮上。3番手大木、4番手にマスタークラストップの畑というオーダーで2周目に突入した。
小山と小川が1分21秒台で周回を重ねる一方、3番手大木は1分23秒台のペースとなり、3周目に2番手小川とのギャップは4.3秒と開くかたちに。そんななか、最後尾スタートの大草が4周目に畑をかわして4番手に浮上する。
ペースの上がらない大木を、6周目の1コーナーで大草がオーバーテイク。大草は最後尾から表彰台圏内の3番手に浮上するが、この時点で2番手小川とは8.481秒の大差が開いていた。前方がクリアとなった大草は1分21秒台にペースを上げるも、小川もほぼ同じペースで周回を重ね、2台のギャップはなかな縮まらない。
13周目、1コーナーで畑が大木をオーバーテイクし4番手に浮上するが、2コーナーの立ち上がりで単独スピンを喫してしまう。これで4番手大木、5番手片山、6番手HIROBONというオーダーへと変わった。第11戦のウイナー大木だったが、14周目は1分24秒台まで落ち、約2秒速いペースの片山が背後に接近。16周目の1コーナーで大木を攻略した片山が4番手に浮上する。
レース終盤を迎え、それまで約2秒のギャップで走行していたトップ小山と2番手小川の差が17周目に1.546秒まで縮まる。しかし、小山も1分21秒台のペースで首位をキープ。そのままトップチェッカーを受け、小山が今季6勝目を飾った。2番手に小川、3番手に大草が続いた。マスタークラスは、総合5位でチェッカーを受けたHIROBONが第10戦に続く勝利を飾った。
今季6勝目を飾った小山は「今週末を振り返ると、すごく運が良かったなと思います。1レース目はスタートで抜かれてしまった大木選手がペナルティになって順位がひとつ上がりましたし、2レース目も小川選手がストップして順位が上がって……本当に運に助けられました」
「3レース目は、もてぎ大会のような独走の展開にはできませんでしたが、私も含め、みんなもギリギリまで攻めて走っていたと思うので、その中で勝てたのは良かったです。今週は個人的には上手くいかなかった部分もありながら、最後ちゃんと勝って終えることができて、本当に支えてくれた皆さんに感謝です」と語った。
2022年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ第13戦〜第15戦が開催される第5大会は、9月9〜11日にWEC世界耐久選手権第6戦の併催イベントとして、富士スピードウェイにて開催される。
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第12戦スポーツランドSUGO 決勝正式結果
Pos | Class | No | Driver | Car Name | Laps /Gap |
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1 | 8 | 小山美姫 | TGR-DC F111/3 | 22Lpas | |
2 | 97 | 小川颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ | 1.141 | |
3 | 3 | 大草りき | Sutekina Racing | 14.426 | |
4 | 6 | 片山義章 | Team LeMans F111/3 | 35.463 | |
5 | M | 11 | HIROBON | Rn-sportsF111/3 | 41.797 |
6 | M | 7 | 畑享志 | A-NeKT F111/3 | 45.565 |
7 | 45 | 大木一輝 | PONOS Racing | 50.045 | |
8 | M | 34 | 三浦勝 | F111/3 | 59.149 |
9 | M | 14 | 田中優暉 | アスクレイ☆イーグルスポーツ | 1Lap |
天候:晴れ コース状況:ドライ
スタート時間:15時47分22秒
チェッカー時刻:16時17分19秒
ファステストラップ #3 大草りき 1分21秒026 10/22 159.349km/h
参加台数:9台 出走台数:9台 完走台数:9台


