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投稿日: 2022.08.04 18:50
更新日: 2022.08.10 14:18

Porsche Team EBI WAIMARAMA 2022スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート


国内レース他 | Porsche Team EBI WAIMARAMA 2022スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート

Porsche Team EBI WAIMARAMA
Super Taikyu RACE REPORT

2022 Round.04  AUTOPOLIS

ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第4戦 オートポリス
2022年7月30日(土)〜7月31日(日) 決勝レース結果:5位

専有走行
7月28日(木) 専有走行 天候:晴れ 路面:ドライ
7月29日(金)専有走行1回目/2回目 天候:晴れ 路面:ドライ

 前回の第3戦SUGO大会では、ST-Zクラス2位表彰台を獲得する活躍をみせたPorsche Team EBI WAIMARAMA。そこから約3週間のインターバルを経て、シリーズは第4戦を迎えた。今回の舞台は大分県のオートポリス。連続したコーナーと、起伏に富んだコースとして知られる難コースではあるが、標高が800mと高いところにあるため、ターボ車が優勢になる傾向がある。それだけにポルシェ718ケイマンGT4 RSにとっては少々苦しい部分もあるのだが、今季から新型になったことによるパフォーマンスアップはもちろんのこと、前半戦でマシンのセットアップやデータ収集も進んでおり、チームも期待感をもって7月27日(木)の専有走行から準備にとりかかった。

 翌7月28日(金)は、午前9時30分からグループ1の専有走行が1時間に渡って行われ、午後0時15分からはグループ2も含めた全車混走の形式で、2時間にわたって専有走行が行われた。

 Porsche Team EBI WAIMARAMAは、いつもどおり千代勝正がまずマシンのチェックを行い、3周目に2分00秒180を記録。その後はKIZUNAに交代し、コースとマシンに慣れるため周回を重ねていった。ここ数戦でさらに上達をみせているKIZUNAは、このセッションでも2分01秒057の好タイムを記録。午後のセッションに向けて弾みをつけた。午後の混走ではKIZUNA、千代に加えて山野直也と大草りきも走行に加わり、4人合わせて51周と積極的に走り込み、週末に向けた準備を進めた。

フリー走行/公式予選
7月30日(土) フリー走行 天候:曇り 路面:ドライ
7月30日(土) 公式予選 天候:雨 路面:ウエット

 7月30日(土)の予選日を迎えると天候が一転。オートポリスは分厚い雲に覆われた。午前10時20分からのフリー走行ではドライだったものの、予選までに雨が降り出した。予定より5分遅れの午後2時10分から公式予選がスタートしたが、Aドライバー予選を担当したKIZUNAは、果敢に攻め2分03秒122を記録。続いて千代が担当したBドライバー予選では、またも雨が降り始めたため、ウエットを装着してコースイン。計測1周目で2分06秒232を記録し、トップタイムをマーク。総合でクラス5番手を獲得した。その後も晴れ間は見えるものの不安定な天候が続き、途中スリックに交換する場面が見られた山野のCドライバー予選ではクラス2番手タイムを記録。再び雨量が多くなったDドライバー予選では、大草がクラストップで予選を終えた。

決勝レース
7月31日(日) 決勝 天候:曇り/雨 路面:ドライ/ウエット

 迎えた7月31日(日)の決勝日。午前8時00分から行われたウォームアップ走行では、前日までの雨の影響で路面はウエットコンディションだったが、午前11時00分の決勝スタートを迎えるころには路面状況も回復し、各車ともスリックタイヤを装着してレースに臨んだ。今回は5時間耐久で、途中に3回のドライバー交代をともなうピットストップが必要となる。Porsche Team EBI WAIMARAMAは千代がスタートドライバーを務め、山野、KIZUNA、大草とつないでいく作戦を立てた。

 高地でのレースということもあり、ライバルと比べやや劣勢になるかと思われていたが、いざスタートをすると順調なペースで順位を上げ、2番手までポジションアップ。そのままトップにも追いつきそうな勢いをみせた。その後のレース展開にかなりの期待感を持ち始めていたが、開始から15分が経過したところでまさかのブレーキトラブルが発生し緊急ピットインを余儀なくされてしまった。チームの懸命な修復により、10分弱の作業時間でコースに復帰。引き続き千代がステアリングを握り、挽回を試みた。だが、この時点でクラストップとは4周の差がついてしまっており、逆転での上位進出は厳しい状況となっていた。

 それでも、Porsche Team EBI WAIMARAMAは一丸となって諦めることなく周回を重ねていった。千代はスタートから1時間30分が経過した32周目にピットインし、山野に交代。引き続き、はるか前方にいるライバルを追いかけていったが、54周目に1台がトラブルによりガレージ内で作業を続けていたため、8番手に浮上。その後も前を走るライバルがトラブルに見舞われるようになり、その都度、Porsche Team EBI WAIMARAMAはポジションを上げていった。

 スタートから3時間が経過した70周目に2度目のピットストップを行い、KIZUNAが第3スティントを担当。途中に雨がパラつきはじめたが、路面コンディションが変わるほどではなく、ミスのない走りで29周を走破し、100周目に最後のピットイン。クラス6番手で大草にバトンをつないだ。

 あとは残り1時間を走り切るのみだったが、ここで急に雨脚が強くなり、一気にウエットコンディションとなった。この状況をみてウエットタイヤを装着するためにピットに戻るチームもいたが、Porsche Team EBI WAIMARAMAはピットインせずにレース続行を決断。スリックタイヤで走るには厳しい路面状況だったが、大草は2分05秒~2分07秒台の安定したラップタイムを刻んでいった。ただ、レース終盤には、さらに雨が強くなり、残り15分となった122周目にピットイン。ウエットタイヤに交換して、チェッカーを目指した。最後まで気が抜けない状況だったが、大草はしっかりとゴールまでマシンを運び、クラス5位でフィニッシュした。

Porsche Team EBI WAIMARAMA 2022スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート
Porsche Team EBI WAIMARAMA 2022スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート

DRIVER COMMENTS
KIZUNA キズナ

「調子が良い時は、なぜかトラブルが出てしまいますね。でも、そこでリタイアにならなかっただけ良かったです。チームのみんながしっかり直してくれて、僕が乗った時もぜんぜん問題はなかったです。ただ、僕のスティントはウエットとドライがミックスした状況で、スリックタイヤでいきましたけれど、部分的には滑りやすいところがあって、僕にとっては難しかったですね。次のもてぎはポルシェが強そうなので、楽しみにしたいと思っています」

KATSUMASA CHIYO 千代 勝正
「スタートもうまく決まって、かなり順位を上げられました。まわりの状況がけっこうキツそうで、3~4周したらタイヤがタレている感じでした。僕たちは比較的タイヤに優しかったので、トップもぜんぜん見えていました。その矢先にブレーキトラブルが起きてしまって、ショックというか残念というか……レースですし仕方ないです。でも、最後まで全員で諦めずに走ってポイントを獲れたのは良かったです。クルマも速いし、しっかり強さを見せられたレースだったので、次は勝てるレースをしっかりやっていきたいです」

NAOYA YAMANO 山野 直也
「今週末のペースを見ると少し厳しそうで、表彰台を狙えればとスタートしました。思いのほか千代選手が良いペースで走ってくれて、優勝も見える位置だったんですけど、序盤にブレーキトラブルが出てしまって、そこは残念でした。その後、メカニックがしっかりと直してくれて、みんな良いペースで走ってくれました。タラレバですけど、優勝できたペースでした。終盤の雨も味方につけられた部分もあったので悔しいです。次はハンデ15kgと比較的軽い状態で得意のもてぎに臨めるので、次こそは優勝したいなと思います」

RIKI OKUSA 大草 りき
「いきなり雨が降ってくる状況でしたが、クルマ的にも雨の方がアドバンテージがあったので、けっこう良いペースで走れたと思います。一度、雨量が落ち着いてスリックで走り続けましたけど、逆に雨が強くなってピットに入りました。今思うと、その判断がもう少し早くても良かったのかなと思いました。あの雨の中をスリックで走るのはキツかったですけど、良い経験になりました。ただ、最初のトラブルがなければ勝てたたと思うので、ちょっと悔しいレースでした。次のもてぎは得意なはずなので、頑張ります!」

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