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投稿日: 2022.08.17 22:04

OTG Motorsports 2022年FIA-F4第5戦/第6戦富士 レースレポート


国内レース他 | OTG Motorsports 2022年FIA-F4第5戦/第6戦富士 レースレポート

FIA F4 2022 Rd5-6富士スピードウェイ
OTG MOTORSPORTS REPORT

 2022年シーズンのFIA F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP(FIA F4選手権)も全戦がSUPER GTのサポートレースとして実施され、ゴールデンウィークに開催されたSUPER GTの第2戦で2022年シーズンがスタートした。

 大阪トヨペットグループはFIA F4選手権がスタートした初年度より、若手ドライバーを育成するという理念に共感しサポートを続けてきた。2017年からはダンロップとともにFIA F4選手権独自のスカラシップとなる「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE DRIVER」を支援している。同スカラシップに選出されるとOTG motorsportsより年間エントリーすることができ、今季は2020年シーズンから3年目となる伊東黎明選手がシートに収まっている。

 FIA F4選手権への参戦が3シーズン目となる伊東選手は、2021年のシリーズランキング4位を上回る結果を求めていて、第1戦と第2戦の富士スピードウェイでは連続して表彰台を獲得。第3戦、第4戦の鈴鹿サーキットでは10位と6位となったが、連続して入賞している。第5戦、第6戦の舞台は表彰台を獲得している富士スピードウェイなので、上位入賞を果たしランキング上位を目指した。

 レースウィークの走り始めは8月4日(木)のダンロップトレーニングとなり、ドライからウエットに変わっていく路面コンディションの中で、3番手タイムを記録。5日のOTGトレーニング(金)はドライコンディションでの走行となり3番手となった。

予選
8月6日8時10分~8時40分
キャンセル

 6日の早朝から富士スピードウェイは霧に覆われた。8時10分から30分間にわたって実施される予定だったFIA F4選手権の第5戦、第6戦予選だが、コース上が濃霧に見舞われたためスタートディレイとなる。しばらくしても霧が晴れることなく、予選はキャンセルとなった。そのため第5戦のスターティンググリッドは、5日に実施されたOTGトレーニングの結果が採用され、第6戦は第5戦のラップタイムの順番のスタートとなった。

第5戦
8月6日13時50分スタート
スタート3位、フィニッシュ5位

 予選は濃霧でキャンセルとなったが、その後のSUPER GT公式練習はスケジュール通りに実施され、第5戦の決勝レースも予定していた13時50分にフォーメーションラップがスタートした。

 3番手からスタートした♯80伊東黎明選手は、ポジションをキープしたままオープニングラップを終える。1周目の1コーナーでは多重クラッシュが発生し、この影響でセーフティカーが導入された。レースは3周目にリスタートするが、リスタート後のコカ・コーラコーナーで伊東選手は4番手にポジションダウン。レ-ス序盤はタイヤのグリップ感が薄かったこととストレートスピードの伸びが悪く、ラップタイムも精彩を欠いた。6周目まで4番手のポジションを守るが、7周目の1コーナーからコカ・コーラコーナーで再び1台にパスされ5番手に順位を下げる。終盤も後続からプレッシャーをかけられるが、要所を抑えて14周目に5位でチェッカーを受けた。

第6戦
8月7日8時スタート
スタート7位、フィニッシュ7位

 第5戦の自己ベストタイム順に並んだ第6戦のスターティンググリッド。伊東選手は7番手からスタートすることになる。第5戦の結果を受けてストレートの伸びやレース序盤でのラップタイム向上を求めたセットアップに変更した。

 スタートの反応はまずまずだったが、1コーナーでのポジション取りが悪くコカ・コーラコーナーで1台に並ばれて8番手にポジションダウン。2周目以降は5番手を先頭にした4台のポジション争いの中に入る。テールトゥノーズの戦いは続き5周目には7番手にポジションを上げるが、7周目の1コーナーで再び8番手に後退。だが、8周目には2台をパスして6番手にアップするが、激しいポジション争いのなかで翌周は7番手となる。終盤は先行したマシンを追ったが抜ききれず14周目に7位でチェッカーを受けた。

 伊東選手は開幕から6戦連続してトップ10内でのフィニッシュとなったが、ポイントランキングは5位に後退した。

伊東黎明選手コメント
「走り始めの8月4日(木)はほぼウエットコンディションでの走行でしたが、最初にスリックタイヤで走ったタイムが3番手となりました。翌日の練習走行はドライとなり予選シミュレーションや決勝レースを想定したテストを行ない、セットアップは同じ富士スピードウェイで実施された開幕戦での好結果を受けて、その際の良かったところをベースにしています」

「決勝レースの後半は厳しくなりそうでしたが、予選の想定では悪くないタイムをマークできました。予選がキャンセルとなり第5戦は3番手からのスタートで、序盤のペースが上がらず苦戦しました。原因としてはタイヤの内圧が上がり切らなかったことだと思います。ストレートもライバル勢に遅れをとり、スリップストリームも効きませんでした」

「終盤もポジション争いが激しかったのですが、5番手守り切れた点は良かったです。第6戦は7番手からのスタートで加速は良かったのですが、1コーナーの位置取りが悪くポジションを下げてしまいました。結果としてこのポジションダウンが尾を引いて最終的には7位となりました。開幕戦の富士スピードウェイでは2戦ともに表彰台に登ったので、チームからの期待も高かったと思います。その期待に応えられず悔しい結果となりました。2レースともにペースが上がらなかった原因を究明し、次戦の鈴鹿サーキットでは上位に入るように準備していきます」


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