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投稿日: 2022.08.25 12:48

Team MOTOYAMA 2022TCRジャパンシリーズ第4大会 レースレポート


国内レース他 | Team MOTOYAMA 2022TCRジャパンシリーズ第4大会 レースレポート

Team MOTOYAMAプレスリリース
2022年8月24日

TEAM MOTOYAMAの滝川聡選手、モビリティリゾートもてぎで、2戦連続自己ベストタイの7位完走!

各位

 スーパーGT選手権や国内トップフォーミュラで幾多のチャンピオンに輝いた本山哲選手が、自らのチーム「TEAM MOTOYAMA」を新たに立ち上げ、監督として2022年度TCRジャパンシリーズにフル参戦しております。

 4月8~10日に開催されたTCRジャパンシリーズ開幕戦の富士スピードウェイ大会で4輪レースデビューを果たしたジェントルマンドライバー滝川聡選手と共に、着実なステップアッププログラムをこなしつつ、モータースポーツの楽しさをアピールし続けています。

 滝川聡選手はTCRジャパンシリーズや全日本スーパーフォーミュラ選手権の協賛スポンサーである「B.R.Mクロノグラフ」を輸入する日本総代理店、Viron Japan株式会社の代表取締役CEOであり、同社の親会社であるKJホールディングス株式会社の代表取締役社長です。本山哲監督がB.R.Mアンバサダーを務める関係で、今回のジェントルマンドライバー育成プロジェクトがスタートいたしました。

 第1大会の富士スピードウェイ、第2大会の岡山国際サーキット、第3大会スポーツランドSUGOに続く第4大会は滝川聡選手にとって、初めてTCRマシンを試乗し、初走行ながらスピンするまで攻めて、レース参戦の意を決した思い出のサーキットであるモビリティリゾートもてぎとなりました。

 第4大会へ向けてドライビングのスキルアップのため、筑波サーキット5時間耐久レースにVITAで参戦。本山監督の指導のもと日夜、シミュレータートレーニングに励みながら体力トレーニングも欠かさず、メンタルケアも行ないレースに向けて万全の体制を整えました。

 木曜日に1時間のフリー走行が設けられ、短い時間でしたが本山哲監督が自らステアリングを握ってマシンのセットアップとデータ収集を実施。そのデータとアドバイスをもとに滝川聡選手はドライビングを向上させていきました。

 金曜日の専有走行1回目は走り出しから好感触で、セッション終盤には目標タイムまであと1秒の2分06秒747をマーク。本山哲監督やドライビングコーチの大谷飛雄選手を驚かせる好走を見せてくれたのです。

 午後の専有走行2回目は、2分06秒633と更にタイムアップを果たしましたが、やや走りに丁寧さを欠いた部分が見られ、本山哲監督からは「走行中、もっと集中力を高めるように」と叱咤激励されました。

 迎えた8月20日土曜日。早朝の予選にもかかわらず、予選が始まる頃には滝川聡選手の応援団が多数ピットを訪れ、激励に来てくれました。迎えた予選。今回は土曜日にサタデーシリーズ、サンデーシリーズの2レースの予選が実施されます。コースインし、タイヤを温めていた滝川聡選手でしたが、コースアウトしたマシンが出て赤旗中断。セッションは9分05秒を残して8時30分に再開されました。

 コースインして2周目に2分31秒543をマークした滝川聡選手は、続く3周目のセクター1、セクター2で自己ベストを更新し、2分04秒台突入か! と思った直後にV字コーナーでコースアウト。それでも気を取り直して5周目に2分06秒959をマークし、8番手グリッドを獲得しました。

 サンデーレースの予選では、3周目に2分06秒341をマークし、この週末の自己ベストタイムを更新すると、続く4周目に2分05秒328に突入。5周目以降も2分05秒453、2分05秒734を連発し、大きな壁を乗り越えました。予選順位は7番手と今季自己ベストグリッドからのスタートとなりました。

 土曜日のサタデーシリーズ第4戦決勝では、レース直前に小雨がパラつきWET宣言が出されましたが、全車スリックタイヤでのスタートを選択。滝川聡選手は8番手グリッドからスタートし、1周目から好ペースでポジションキープ。しかし2周目の第1コーナーでオーバースピードからスピンしてしまい、なんとかコースに復帰するもののタイヤについた芝に足を取られ第3コーナーで再びスピン。大きく遅れを取ってしまいました。

 それでも気を取り直してレースに復帰すると、3周目には2分06秒台のペースに戻し、5周目には2分06秒380の自己ベストラップを刻み、そのまま最後までハイペースで走り続け、最後の最後、ファイナルラップで1台の車両を抜き去り見事7位でチェッカーを受けました。そしてその直後にガス欠でストップ。まさに限界ギリギリのレースにピットの全員は胸をなでおろしました。

 日曜日は快晴。サンデーレースを前に滝川聡選手の応援団が多数駆け付け、いつもどおりピットは温かい雰囲気に包まれました。

 決勝レース、7番手グリッドの滝川聡選手はスタートでやや出遅れてしまい8番手で第1コーナーをクリア。2周目には2分05秒949をマークし、さらに前を行くマシンを追います。6周目に7番手へと浮上した滝川聡選手はそのままミ
スなく23分+1周を走り切り、2戦連続自己ベストタイの7位でチェッカーを受けました。

 今回のダブル完走&ポイント獲得により、第4戦終了時点で、滝川聡選手はサタデーシリーズでは26ポイントを獲得し、総合7位。サンデーシリーズでは16ポイントを獲得して総合8位につけています。残り2大会。着々と成長しているTEAM MOTOYAMAと滝川聡選手の応援宜しくお願いいたします。

■TEAM MOTOYAMA ドライバー 滝川聡選手のコメント
「前回のSUGOのレースと違って体調も良く、思い切った走りが出来たレースでした。少しずつですが、レースの楽しさがようやくわかってきた気がします。金曜日の専有走行1回目から本山哲監督や大谷飛雄選手のコーチングの成果があり、タイム的には2分05秒というターゲットタイムが見えたのですが、専有走行2回目の最中にお腹がすいてしまい力が出ず、ブレーキの踏力が弱まりタイムアタックに失敗しました。本山哲監督にはもっと走りに集中してくださいと真顔で怒られ、気合いを入れなおされました。予選、決勝を通じて自分の走りが着実にリズムに乗り始めてきた感覚があり、ハイペースのラップを何周も連続させる集中力も身についてきました。先日、B.R.Mアスリートのひとりである藤波清斗選手の勧めで5時間耐久レースに出たことが、プラスになったと思います。次戦の富士大会は開幕戦で戦ったサーキットですし、更なる攻めの姿勢で頑張りたいと思っています」

■TEAM MOTOYAMA 本山哲監督のコメント
「これまでの滝川聡選手は、レースに対する緊張や不安からか、サーキットでの顔色がすぐれない事が多かったのですが、今回はサーキットに入った時から普段と同じ明るい笑顔だったので、今週はいけるなと思いました。実際に走りだしから好タイムを連発し、安定した走りで周回を重ねてくれました。しかし金曜日の専有走行2回目は、別人のように集中力を欠いていたので理由を尋ねると、お腹がすいて力が出なかったという、自分がレース人生で初めて聞くような言い訳だったので多少きつくお灸をすえました(笑)。そのかいもあってか、土曜日、日曜日のレースともに自己ベストタイの7位で完走してくれて良かったです。今回も、滝川聡選手はひとりのドライバーとして自分の予想を上回る素晴らしい進化を見せてくれました。普段の絶え間ない努力が、走りやレース結果に表れていると思います。今回も多くのサポーターの皆さまが、暑さ厳しいモビリティリゾートもてぎまで応援にいらして、本当に喜んでくださる姿が自分にとっても滝川選手にとっても、このプロジェクトを継続していく原動力になっています。モータースポーツの楽しさを、TEAM MOTOYAMAの活動を通じて世の中にアピールしていきたいです」


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