ポルシェカレラカップジャパン 2022第11戦鈴鹿 プレビュー
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2022シリーズ最終戦となる第11戦を、鈴鹿サーキット(三重県)で2022年10⽉7⽇(金)、8日(土)、9⽇(日)に開催いたします。
シリーズ開催22年目を迎えた今シーズンのPCCJは、ニューカップカー『911GT3カップ(タイプ992)』が導入され、4月16〜17日に岡山国際サーキットで行われた第1-2戦で幕を開けた。その後、富士スピードウェイと鈴鹿サーキットでともに2大会4戦が行われ、シリーズ全11戦中10戦が終了している。そして今回、モータースポーツの最高峰であるF1の日本GPサポートレースとして鈴鹿サーキットで開催される大会は1戦のみで最終戦となる。
PCCJのF1サポートレース初開催は2007年のエキシビジョンレースで、翌2008年からはシリーズの一戦として正式にカレンダーへ組み込まれた。だが、2019年は台風の影響でPCCJの開催は中止となり、2020、2021年は新型コロナウイルス感染症の流行によりF1日本GP自体の開催が中止となったため、今年のPCCJは4年振りのF1サポートレース開催となる。
第11戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、第9-10戦に引き続いて今シーズン3回目の開催だが、前回は8月末開催のため約1カ月振りのPCCJレースとなる。鈴鹿サーキットは全長5.807㎞で、低速、中速、高速の各コーナーがバランスよく配置されていて、F1ドライバーからも高い評価を得ている。世界的にも珍しい立体交差により、右回りと左回りが入れ替わる8の字型のレイアウトも特徴の一つだ。そして、最終コーナーの立ち上がりからグランドスタンド前のメインストレートでスリップストリームを利用して進入する1コーナーのバトルも見逃すことができないポイントと言える。
PCCJは『プロクラス(Pro)』『プロアマクラス(ProAm)』『アマクラス(Am)』と3クラスに区分されており、クラス毎にシリーズランキングが競われている。プロクラスは、シリーズチャンピオン経験者である#1 近藤翼と#60 小河諒の一騎打ちの展開となっていたが、第7-8戦を#1 近藤が欠場し、第9-10戦で#60 小河が着実にポイントを獲得。結果、ランキングトップの#60 小河が222点、2位の#1 近藤が177点となり、最終戦での45点差逆転は無理なため、#60 小河が2014年以来8年振りとなる3度目のPCCJ王者獲得となった。しかし#60 小河は、第9-10戦と2戦連続で#1 近藤に敗れたことを悔やんでおり、最終戦で優勝し有終の美を狙っている。また、ポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 山本聖渚がF1サポートレースという大舞台で、先輩ドライバー二人とどのようなバトルを繰り広げるのかも注目される。
ベテランの#98 IKARI、#77 浜崎大、2017年のシリーズチャンピオンである#9 武井真司が、激しいバトルを繰り広げているプロアマクラス。だが、第9-10戦で#98 IKARIが2連勝を飾ってポイントを216点とし、2位の#9 武井が172点、3位の#77 浜崎が147点となったため、最終戦を待たずに#98 IKARIが悲願のクラスチャンピオンを獲得した。これにより最終戦は、ポイント計算を考えた駆け引きのないバトルが展開されるはずだ。
一方のアマクラスは、今年初参戦の#10 MOTOKI TAKAMIが10戦中9勝でクラスチャンピオンに輝く。最終戦は、#10 MOTOKI TAKAMIが10勝目を飾れるのか、ランキング2位で今シーズン1勝を上げている#63 長嶋重登が2勝目をマークできるのか。もしくは、#66 BANKCY、#5 CASA MINGOが初優勝を飾ることができるのか、注目ポイントは多い。
PCCJ第11戦鈴鹿⼤会のスケジュールは、専有⾛⾏が10⽉7⽇(金)13時30分〜14時15分、予選が10⽉8⽇(土)13時30分〜14時、決勝レースは10月9⽇(日)11時05分スタート(10周もしくは30分間)予定となっている。