11日に行われた2022年シーズン最終レースの第17戦。スタートで抜群の蹴り出しを見せたのは2番手スタートの大木だった。
ポールスタートの小川を先行し、1コーナーの進入でトップに立つと、そのままリードを守り小川を近づけない。
一方、その後方では、今田と畑のマスタークラストップ/総合4番手争いが白熱。トップ3台がそれぞれ1秒以上のギャップを広げ単独走行となる中、今田と畑のテール・トゥ・ノーズの戦いはレース中盤まで続き、迎えた9周目の1コーナーで畑が今田を攻略。総合4番手/マスタークラストップに浮上した。
レース後半を迎える頃にはトップの大木の背後に小川が徐々に接近。さらに、残り2周で0.657秒差まで接近するが、大木は小川にオーバーテイクの隙を与えない。そうして迎えた13周目、スタートから前戦の悔しさを払拭する走りを見せ続けた大木がトップでチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。
2位に小川、3位に小山が続いた。マスタークラスは畑が鈴鹿大会連勝を決め、クラス2位に今田、クラス3位に植田正幸(Rn-sportsF111/3)が続いた。
「自分らしいといえばらしいのですが、昨日のレースでは焦りが出てしまって、とても残念な戦いになってしまいました。 それだけに、最終戦となる今日のレースを優勝で締めくくれたのはとてもうれしいです」と、今季2勝目を飾った大木は喜びをあらわにした。
「スタートで前に出ましたが、途中からはタイヤが苦しくなり、ミラーに写る小川選手の姿に焦りも感じていましたが、とにかく“落ち着け、落ち着け”と自分に言い聞かせて、なんとか勝つことができました」
また、第17戦決勝の表彰式の後には、シリーズチャンピオンの表彰式も行われ、 前戦富士大会で2022年のシリーズチャンピオンに輝いた小山美姫と、マスタークラス王者に輝いたHIROBON(今大会は不参加)に、それぞれトロフィーが贈られた。






フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第17戦鈴鹿サーキット 決勝正式結果
Pos | Class | No | Driver | Car Name | Laps /Gap |
---|---|---|---|---|---|
1 | 45 | 大木一輝 | PONOS Racing | 13Laps | |
2 | 97 | 小川颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ | 0.643 | |
3 | 8 | 小山美姫 | TGR-DC F111/3 | 6.335 | |
4 | M | 7 | 畑享志 | A-NeKT F111/3 | 27.861 |
5 | M | 4 | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | 46.001 |
6 | M | 11 | 植田正幸 | Rn-sportsF111/3 | 49.784 |
7 | M | 34 | 三浦勝 | F111/3 | 52.102 |
8 | M | 78 | MOTOKI TAKAMI | 47trading with Rn-s | 55.177 |
9 | M | 14 | 田中優暉 | アスクレイ☆イーグルスポーツ | 1Lap |
ファステストラップ:
小川颯太 2分00秒231(8/13) 173.875km/h
スタート時刻:12時48分45秒 フィニッシュ時刻:13時14分53秒
黒白旗提示:No14.田中優暉(12時49分)T11での接触