日曜日に行われた決勝レース第2戦は曇ってはいたものの、まさに春を感じさせるような陽気の下での戦いに。2番手スタートでトップ浮上を狙っていた河野だが、川端はそれを許さず。オープニングラップは川端、河野、上村がトップグループを形成、やや間隔を置いて石坂、一気に順位を上げてきた阪口、大滝、平木の順でクリアする。2周目には、さらに石坂と阪口もトップグループに加わるようになった。その一方で、3周目からは川端が一歩抜け出すことともなる。そんな熾烈な2番手争いの中で、さっそく動いたのは上村と阪口で、それぞれヘアピンで河野を、アトウッドで石坂をかわす。特に阪口はなおも手綱を緩めず、10周目のヘアピンで河野に迫るも接触。グラベルに捕まった阪口はリタイア、河野もフロントウィングを傷めてオレンジボール旗を出された後、ピットで戦列を離れる。この混乱を間一髪、回避した石坂が3番手に浮上した。

その後は川端、上村、石坂、そして大湯都史樹(Rn-sports tanzen F4)が、それぞれ単独走行に。その後ろでは平木と川合孝汰(DENSOルボーセF4)が、チームメイト同士で争ったが、逆転シーンはなかった。逃げ切った川端は2連勝、まさに幸先のいい滑り出しを果たした。「レース終盤がつらくなるかと思ったのですが、案外大丈夫でしたね。ラスト5周は安心して走れました。連勝でき、最高です。今年はこのまま行きます!」と川端。2位の上村は2戦連続で表彰台に立ち、続いた石坂が初めて表彰台に立つこととなった。なお宮田は2周目1コーナーで接触されてコースアウト、無念のリタイアを喫している。

