更新日: 2023.07.30 22:49
スーパー耐久第4戦は中升 ROOKIE AMGが逆転で今季2勝目の総合優勝。HELM GTRは悔しい2位
GT4車両8台が争うST-Zは、クラスポールポジションからスタートした885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)が終始トップの座を譲らずにポール・トゥ・ウイン、今季初優勝を飾った。2位には同じくトヨタGRスープラGT4を使用する埼玉トヨペット GB GR Supra GT4、3位にはSUN’S TECHNO AudiR8LMS GT4が続いた。
今季初開催となったST-TCRクラスは、新型となるFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRを投入しクラスポールポジションを獲得したRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/三井優介/森山冬星)がトラブルフリーでクラス優勝を達成。総合でも12位に入る活躍をみせ、新型マシンでの初陣を勝利で飾った。
開発車両5台が参加したST-Qクラスは、今回Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptのお休みにより“ライバル不在”となったORC ROOKIE GR86 CNF concept(加藤恵三/山下健太/大嶋和也/豊田大輔)が総合20位で完走し、クラストップでチェッカーフラッグを受けている。ST-Qの2位にはMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが続き、Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-Rがクラス3位、総合23位で完走を果たしている。
そして今回の第4戦から参戦を開始したMAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptは、初日のクラッシュから復活して決勝レースに参加。クラストップ3からおよそ2秒落ちとなる2分07秒858のベストラップを記録し、総合25位で初戦を完走した。一方で今回もさまざな改良が施されたORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、レース終盤にエンジンからオイルが漏れてしまうトラブルが発生してしまい、チェッカーを受けることは叶わなかった。
ミツビシ・ランサーエボリューション、トヨタGRヤリス、FL5型ホンダ・シビック・タイプRの3車種が争うST-2クラスは、ポールポジションを獲得した新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10が終始レースをリードをしていたが、ファイナルラップに2番手を走行するENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)が差を詰めて大逆転、クラス優勝を飾った。
ST-3クラスはニッサン・フェアレディZとレクサスRC350の2車種がバトルを繰り広げ、レース序盤は15号車岡部自動車フェアレディZ34が38号車ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSからクラストップの座を奪うも、15号車はマシンストップにより後退。代わって僚友の16号車岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)がトップに立つと、そのままST-3を制した。2位はレクサスRC350同士の争いとなり、38号車、39号車エアバスター WINMAX RC350 TWSが2位、3位に続いている。
今回は10台で争われるST-5クラスは、スタートから88号車村上モータースMAZDAロードスター、72号車OHLINS Roadster NATS、65号車odula TONE 制動屋ロードスターがトップ3バトルを繰り広げ、抜け出した金井亮忠/山野哲也/野島俊哉組の72号車がそのまま今季2勝目を飾った。2位にはエンジン交換による20秒ペナルティストップから追い上げた17号車DIXCELアラゴスタNOPROデミオが続き、燃費走行によりペースを上げることができなかった88号車が3位表彰台を獲得している。なお、レース序盤にエンジンブローを喫してしまった290号車は、リペアエリアでのエンジン交換作業を行い復活、完走周回には届かなかったもののチェッカーフラッグを受けている。
これでシーズン4戦目を終えた2023年のスーパー耐久シリーズ。次戦は9月2〜3日にモビリティリゾートもてぎで行われる第5戦となり、このレースでは台数調整のためにST-5クラスがお休みになる予定だ。