/ TCS NAKAJIMA RACING /
ゼッケンNo. :1
2020年に自身としては3度目となるシリーズチャンピオンに輝き、今季はカーナンバー1をつけて臨む山本尚貴。2010年にNAKAJIMA RACINGからデビューを果たし、翌2011年にはTEAM無限に移籍。2013年には序盤戦から表彰台に絡むレースを披露し、2レース制で行われた最終戦鈴鹿でアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)とロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がWEC世界耐久選手権参戦のため欠場するなかで、ダブルポールポジションを獲得すると、レース1で優勝、レース2で3位に入る活躍を見せ、大逆転で初のチャンピオンを獲得した。
参戦車両がダラーラ・SF14になって以降は、苦戦する時期もあったがホンダ勢のエースとして、果敢に攻める走りをみせた。2018年にはシーズン3勝を挙げる活躍で2度目のシリーズタイトルを獲得。最終戦の鈴鹿ではニック・キャシディ(KONDO RACING)と0.1秒を争う接近した攻防戦を繰り広げ、スーパーフォーミュラの歴史に残る名勝負を繰り広げた。
また、2018年はスーパーGTでジェンソン・バトンとコンビ組んでTEAM KUNIMITSUから参戦し、シリーズタイトルを獲得。史上4人目となる国内二冠王者に輝いた。
その実績が評価され、2019年のF1日本GPではスクーデリア・トロロッソ(現スクーデリア・アルファタウリ)からフリー走行1回目に出走。日本人ドライバーとしては5年ぶりにF1の公式セッションに参加している。
スーパーフォーミュラでは2019年にDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍し、キャシディとチャンピオン争いを演じるが、わずかに及ばずランキング2位に。2020年は、そのリベンジとばかりの快進撃をみせ、3度目のドライバーズチャンピオンに輝いた。さらにスーパーGTでも牧野任祐と組んで、最終戦での大逆転劇の末シリーズタイトルを手にし、史上初めてとなる2度目の国内2冠王に輝き、“現役最強”という呼び声も高い。
特に鈴鹿サーキットでは、圧倒的な強さをみせ、同地でこれまで8回のポールポジションと、6度の優勝を飾っている。
2021年はデビューイヤーに在籍したTCS NAKAJIMA RACINGに復帰し、4度目の王座に挑む。プライベートでは、2016年にテレビ東京の狩野恵里アナウンサーと結婚し、現在は2児の父でもある。