更新日: 2017.03.22 16:59
メルセデス「トップ集団の差は縮まっている」:F1オーストラリアGPプレビュー
我々は新レギュレーションによる新たなチャレンジに、決意を持って取り組んできた。過去3年間は安定したルールのもとで大きな成功をつかんできたが、こんなに大幅な規則変更の後でも力を維持できたチームはない。これほどの挑戦ができるというのは、チームにとって良いことだ。
期待値をコントロールする能力も試される。あまりにも低く設定するべきではないが、きちんとコントロールしていかなければならない。新しいレギュレーションのもと、全員が0ポイントでスタートを切る。グリッドにならぶ全チームに、同じだけのチャンスとリスクが与えられている。2009年を振り返ってみれば、F1がどれだけ予測不可能なものかがわかるはずだ。消滅の危機に瀕していたブラウン(GP)が、チャンピオンを獲得しているのだから。
我々はそのことを念頭に置きつつ、2017年シーズンに突入した。各ライバルを真剣に受け止め、他チームには打開策を編み出す能力があると考え、尊重した。ライバルチームには能力の高い人間が集まっていて、それぞれの分野で世界最高レベルにある。オフシーズンの間は我々もできるかぎりの仕事をしてきたし、もしメルボルンで最速の称号を得られなければ、どうすればトップに返り咲くことができるかを究明する必要が出てくる。高いモチベーションとエネルギーを要する挑戦になる。コンスタントに改善を続けなければならないのだから、たとえ後退したとしても長期的に見ればチャンスになる。
バルセロナでは、トップ集団の差が縮まったことが見て取れた。メルボルンではその部分がどう展開していくのかを見ていこう。他のマシンの燃料搭載量や重量、パワーセッティングはまだわからない。スタートすれば戯言は止むって、昔から言うだろう。
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