ホワイティングによると、ルールの単純化は今年に向けた各チームからの要望であり、FIAはシーズン開幕戦を前にスチュワードと協力してこれに取り組んできたという。
さらに、裁定の一貫性向上の助けになるよう、主なインシデントを収めたビデオアーカイブが作成され、スチュワードはすぐさまそれにアクセスできるという。
「これは各チームからの依頼だった。明らかに危険な行為が行われたケース以外では調査を減らしてほしいという要望があったんだ」とホワイティング。
「昨日我々はスチュワード全員参加のミーティングを行い、昨年物議を醸したインシデントのすべてに目を通した。いわゆる新ルール、あるいは新しいアプローチの下ではどのように対処するかを検討したのだ」
「詳しいことは省略するが、非常に興味深いものだった。一部のケースでは違う対処がなされたかもしれない」
「我々がスチュワードを支援する試みとして行ってきたのは、ビデオアーカイブシステムとでも呼ぶべきものを導入することで、スチュワードは似た性質の他のインシデントを即座に参照することができるようになる」
「これがあれば、あれこれ探し回ったり過去に何が起こったか思い出そうとしたりしなくても、類似のインシデントを引き出せるようになる」
「アーカイブはインシデントの種類で分類される。たとえば衝突の原因なら、クリックしていくと6つのインシデントが表示された。これらにどのような裁定が下されたかを見ることができる。これでスチュワードがより一貫性のある裁定を行えるだけでなく、より早く行うことが可能になる」
ホワイティングは、ポジションを防御している間のライン変更は1度だけとする、ドライバーを規定する厳格なルールは依然として残っていることを明らかにした。