F1での3年目を迎えた角田裕毅がどう成長し、あるいはどこに課題があるのかを、F1ライター、エディ・エディントン氏が忌憚なく指摘していく。今回は、第22戦ラスベガスGP、第23戦アブダビGPに焦点を当てた。
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「若い裕毅に必要なのは、常に彼のそばにいて、F1という厄介な迷路の中を導いてくれる、経験豊富なメンターだ」と私は何度も主張してきたが、そのとおりだった。フランツ・トストには、若手ドライバーの指導をし、優勝したりタイトルを獲得できるドライバーをレッドブルに提供してきた実績がある。ただ、彼はチーム運営を行いながら、子どもたちをヘルムート・マルコの気まぐれから守ることに大きな労力を割かなければならず、ジュニアチームのレースドライバーとテストドライバーが最善の行動をとるように常に見守る余裕はなかった。