大幅なレギュレーション変更はF1を“本来の姿”に引き戻してきており、ドライバーたちは再び大きなチャレンジに直面し、それを歓迎しているとブルツは考えている。
オーストラリアでのシーズン開幕戦では激しい戦いが繰り広げられた。ルイス・ハミルトンがビットストップの後、マックス・フェルスタッペンの後方から抜け出すことができず、セバスチャン・ベッテルが勝利をものにするという展開だった。ブルツは、ファンは本物のレースを再び見ることができたことを喜ぶべきだと語っている。
「ドライバーたちは新マシンを気に入っている」とブルツ。
「本来あるべき姿のマシンだということは見ればわかるし、人々に理解されやすくなる」
「何度も世界タイトルを獲得しているチャンピオンが、ずっとプッシュし続けているために無線で息を切らしているのを聞いたら、マシンが体力的にきつくドライブするのが大変なのだということが説明なしで分かるだろう」
「毎ラップ、彼らはプッシュしていた。素晴らしいことだ。我々が向かっているのは間違いなく正しい方向だよ」
だが、ブルツはチーム間の差の拡大については対処する必要があると認めた。
フェラーリ、メルセデス、レッドブルのトップグループと、その次に速いチームとのギャップはオーストラリアGP予選では0.589秒、決勝レースでは55秒近く開いていた。
「私が一番したいことは何かと聞かれたら、首位と最下位との差、トップグループとその他との差を何とかして縮めることだと言うだろう。差を縮めることでさらに競争をもたらすことができる」とブルツは語った。
「そうすればレースは自然と刺激的になり、競い合いと興奮のある本来の姿になるだろう」
「我々はその方向へ進んでいるんだ」