いまのところ、両ドライバーの今季へのアプローチは、私にとっての励みになっている。ルイス(ハミルトン)はコースの内外を問わず、過去4年間に見てきたなかで最高の状態にある。彼は自分がチームの大黒柱となったことを、メルボルンで証明してみせた。バルテリ(ボッタス)はうまくチームに順応し、高いレベルでのパフォーマンスを発揮している。プレッシャーを乗り越え、スムーズにニコ(ロズベルグ)の役目を引き継いでくれた。
若手ドライバーたちも、さまざまな形で良い印象を与えてくれている。メルボルンでのエステバン(オコン)は(フェルナンド)アロンソや(ニコ)ヒュルケンベルグといったトップドライバーたちと戦っただけでなく、初ポイントを獲得した。彼のことを誇りに思っているよ。
パスカル(ウェーレイン)はひどく不運に見舞われてしまっていて、同情している。メルボルンで求められるレベルのパフォーマンスを発揮できないと、ザウバーにきちんと報告するという大人な対応には驚かされた。勇気のいることだし、無欲でなければできない。チームのなかでの彼の評価は上がったことだろう。パスカルは身体をきたえ、強さを身につけてカムバックしなければならない。コクピットに戻った彼が、以前と同じだけの能力を証明するだろうという確信を持っている。
オーストラリアは学ぶべきことの多い週末だった。中国に向けての準備は整っているし、新たなバトルを楽しみにしているよ。