更新日: 2017.04.28 13:06
小松礼雄コラム第3回:ハース躍進の驚きとマグヌッセンの焦り。新F1マシンの醍醐味
でも、Q2に入るとトロロッソは予想どおり速かったですが、フォース・インディアとウイリアムズ、ルノーのタイムの伸びしろが思っていたよりも少なく、ロマンは8位で通過。これは良い意味での“サプライズ”でしたね。ロマンは1回目のアタックはザウバーに引っかかってしまいましたが、2回目はクリーンに上手くまとめてくれ、まずは第一目標であったQ3進出を果たしました。
Q3ですが、上位チームのQ2からQ3のタイムの伸びしろを見ていくと、いつもQ2であまり全力を出さないルイス・ハミルトンは例外としても、セバスチャン・ベッテルが約0.95秒、バルテリ・ボッタスは約0.73秒、マックス・フェルスタッペンが約0.61秒タイムを縮めてきました。
ここまではニュータイヤを2個持っていたドライバーたち。ニュータイヤが1個しかないマッサとトロロッソ勢はここまでタイムを削れませんでした。平均でQ2からのタイムは0.6秒強速くなっていました。
ウチはロマンに集中して走ってもらうため、他車が最後のアタックに出てくる前に送り出しました。ロマンも期待に答えて、たった1セットのタイヤで平均を上回る0.64秒もタイムを伸ばしました。ビッグ3に次ぐ予選6位通過はこれ以上ない結果ですし、これまでのチームの予選ベスト(ブラジルでの7位)を上回ることができました。
一方、チームメイトのケビン(マグヌッセン)はQ1を通過できずに予選17位に終わりました。ケビンはFP1でマシンのベースセッティングがあまり良くなく、タイムもロマンの約1.5秒落ちでした。
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