更新日: 2017.04.13 06:35
アロンソ緊急会見。インディ1戦限定を強調も、モナコGPの代役未定の謎
ではアロンソに代わって、モナコGPは誰が出場するのだろう。普通に考えれば、今季長期休暇を取っているとはいえ、マクラーレンとの契約が2018年末まで残っているリザーブドライバー/チームアンバサダーのジェンソン・バトンしかいない。ところがブラウンは、「まだ決まっていない。この件はエリックに一任している」と答えていた。
これはある意味、驚くべきことと言えるだろう。チームがバトンに打診していないはずはなく、それでも「決まっていない」としたら、バトンが答えを渋っている以外に理由が思いつかないからである。
だとしたらバトンはなぜ、ふたつ返事で代役を引き受けないのか。今のマクラーレン・ホンダでは、好結果が期待できないから? 2017年マシンを実際に走らせたことがないから? しかしモナコはパワー差が最も結果に反映されにくいレースであり、肉体的な負荷も今では大したことはない。バトンほどの経験があれば、今年のマシンもすぐに乗りこなしてしまうはずである。
それでもイエスと即答しないほど、もはやバトンの心は自動車レースそのものから離れてしまったのだろうか。マクラーレン養成システムに所属するオランダ出身のニック・デ・フリースもスーパーライセンスを所有しているが、いきなりモナコでF1デビューさせることはちょっと考えにくい。
バトンに乗る気がないのなら、外部から新たなドライバーを引っ張ってくるしかなさそうだ。とはいえスーパーライセンス保持者は限られており、持っていれば誰でもいいわけでもない。マクラーレンとしては、チームメイトのストフェル・バンドーンのみの出走も考えていると思われる。
今後もさまざまな波紋を投げかけそうな、アロンソのインディ500参戦。早ければ次戦ロシアGP明けから、イタリアにあるシミュレーション施設でトレーニングを開始するとのことだ。