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 ジェンソン・バトンのF1デビューは2000年、彼が二十歳の時だ。それも名門ウイリアムズからのデビューとなれば世間が放っておくわけがない。BMWとジョイント1年目のウイリアムズには、1990年代にルノーと築いた黄金時代の頃のような強さはなかったが、それでもバトンはルーキーらしからぬスピードを何度か披露し、充分な見せ場は作ったと言っていい。

 問題は2年目以降だった。アメリカのCARTに武者修行に出ていた子飼いのファン-パブロ・モントーヤ(1999年王座獲得)を呼び戻す決断をウイリアムズが下し、これによりシートを失ったバトンは、ベネトンへレンタル移籍となる。新たにチームメイトとなったジャンカルロ・フィジケラに対し、予選・決勝ともに後塵を拝すことが多く、その一方でモントーヤはデビューシーズンで勝利も飾るなど目覚ましい活躍。対照的に輝きを失ったバトンの存在はあっという間に忘れ去れていってしまった。

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