エンリコ・カルディレがアストンマーティンに移籍し、チーフテクニカルオフィサー(CTO)に就任することで、アストンマーティンの技術部門のトップ体制は完成する。現在、ダン・ファローズがテクニカルディレクターに留まり、新たにボブ・ベルが技術担当エグゼクティブディレクターに就任している。
技術グループのトップ層の厚さを考えると、アストンマーティンにはエイドリアン・ニューウェイのような天才でさえ入る余地がないのは明らかなようだ。ローレンス・ストロールのチームのためにニューウェイがカバーできるすべての領域は、基本的に埋まっている。実際、アストンマーティンに近い情報筋によると、ニューウェイがチームに参加する意志がほとんどないか、まったくないことに気づいたストロールは、カルディレに拒否できないようなオファーを出したという。彼の報酬は、フェラーリから今も受け取っている額の数倍になると見られている。