投稿日: 2024.07.19 10:02
更新日: 2024.07.19 10:04
更新日: 2024.07.19 10:04
【F1コラム:利権と闘争】ニューウェイ新契約のため、“いつもの戦略”で画策するマネージャー、エディ・ジョーダン
Nick Richards
F1での長いキャリアを経て、今は現場から離れた生活を送っているが、豊富な情報源を持つニック・リチャーズ氏のコラム。裏情報を知る彼が、F1の政治問題をテーマに、独自のシニカルな視点で時事に切り込む。
───────────────
「素晴らしい週末だったよな」。我々高齢者4人グループのひとりが誰にともなく問いかけた。イギリスGP観戦の楽しさをいつも台無しにする渋滞を抜けて、高速道路M40に乗り、それぞれの自宅が近づきつつあるときのことだった。
間違いなく、素晴らしい週末だった。残念な面があったことは間違いない。我々はシルバーストンのオーナーから招待され、BRDCの立派なスイートルームに泊まったが、天候が悪かったために、かなりの時間をそこで過ごす羽目になった。雨がかなり降って、気温は低く、南ヨーロッパから来た人たちは、なぜシルバーストンに来るために飛行機を予約したのかと自らを呪ったほどだった。そうはいっても、昔馴染みの人々と再会したいなら、年に1回はグランプリの現場に足を運ぶべきだし、そのためのグランプリをひとつ選ぶなら、シルバーストン以外ない。