マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、今年末にチャンピオンチームを離れメルセデスに移籍するというセンセーショナルな決断をしない限り、ドイツのチームにおけるルイス・ハミルトン(メルセデス→フェラーリ)の後任が10代の“新星”アンドレア・キミ・アントネッリになることは比較的はっきりしている。
このイタリア人ドライバーは今季、プレマがドライバーに競争力のあるマシンを提供できていないこともあり、初めてのFIA F2シーズンでかなり苦戦していた。しかしアントネッリは、ウエットコンディションとなったシルバーストンのスプリントレースで勝利を収め、続いてタイヤマネジメントが重要となったハンガロリンクでのフィーチャーレースでも優勝を飾った。これはつまり、トト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表)が同チームのパートナーであるダイムラーとイネオスの2社に、自身がこの仕事にふさわしい人物であることを納得させるためのさらなる材料を与えることとなった。