批判に揺さぶられたウェーレイン
ウェーレインは2戦を欠場したことで批判を受けており、バーレーンGPへの参戦は精神的な面でも大きな意味があったと考えている。彼は批判的なコメントに影響されたことを認め、こう語った。
「メンタル面で素晴らしい週末になったよ。自分にできることはわかっているし、速く走れるとも思っていた。それでもこの3週間はとてもつらい時間を過ごしていた。僕自身に関する、他の人たちからのひどいコメントを聞かされたんだ。僕が何をすべきかとか、同じシチュエーションだったらどうしたかとか。僕の状況など知らないくせにね」
「最も適した答えは、サーキットでパフォーマンスを発揮すること。そしてこうやって復帰することだよ。まるで休んできた時期などなかったみたいに、帰ってこられた」
復帰戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたウェーレインだが、いまでも開幕戦当時の体力レベルでは、オーストラリアGPへの参戦は不可能だったと考えている。オーストラリアでは金曜フリー走行に出走したものの、後に欠場を決定。同グランプリの予選と決勝、さらに次戦の中国GPではアントニオ・ジョビナッツィが代役を務めた。
「メルボルンではとても走れなかった。背中の状態が悪く、体力も回復していなかったんだ。とにかく参戦するには早すぎた。椎骨を3カ所も損傷した8週間後だったからね。事故後の5週間は身体を固定されていたし、当時はまだ回復過程にあったんだ」