マネーグラム・ハースF1チームの小松礼雄代表が、チーフエンジニアとしてハースに加入した2016年から、チーフレースエンジニアやエンジニアリングディレクターを経てチーム代表に就任した現在までにautosport webで連載してきたコラムのまとめです。
2024年

- 【第14回】初起用の平川亮は「速さもあってフィードバックも素晴らしい」ベアマンSFテスト参加の意図
- 【第13回】点差は関係なし。“三つ巴”の6位争いへ「緊張感のある場で戦えるのはありがたいこと」
- 【第12回】すでに動き始めているトヨタとの提携。発表後のチーム内外の反響の大きさ
- 【第11回】「契約してよかった」代役ベアマンは“期待通り”の活躍、新しい課題もクリア
- 【第10回】モンツァでは新品よりも中古タイヤが機能する現象に直面。ペナルティには異論なし
- 【番外編】安定したチームを築いたラグビーのスーパースターと交流。組織づくりのヒントに
- 【第9回】VF-24の改善に成功し、空力部門の能力を証明。さらなる投資に繋がった前半戦
- 【第8回】ライバルの背中が見えた3連戦。20ポイント獲得でチームは「間違いなく前向きな状態」
- 【第7回】ケビンとニコのフィードバックを信じたフルウエットスタートは「正しい判断」
- 【第6回】判断ミスを反省。ケビンには“自分がコントロールできるものに集中すること”が大切
- 【第5回】好発進から一転。“少し感情的になった”ケビンと今後のアプローチを話し合い
- 【第4回】スプリント後のセットアップ変更でリベンジ成功。完璧なレース運びのニコが入賞
- 【第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
- 【第2回】入賞の難しさを理解し協力を惜しまないベテランと、伸び幅が小さくても戦える理由
- 【第1回】2024年は想像以上にいいスタート、今季初入賞「結果は自然とついてくる」
- 【小松礼雄ハースF1代表インタビュー】就任までの経緯と背景「全員が実力を出せる環境づくり」を念頭にした組織改革と今季の目標
2023年

- 【第19回後編】改善に必要なのは「受け入れて隠さないこと」判断力の欠如で低迷した1年
- 【第19回前編】“感覚と賢さ”が武器。予選で僚友に勝ち続けたニコの強さが見えた一戦
- 【第18回】“読めない要素”が予想外の結果を生む初開催コース。状況を掴んだ予選は好調
- 【第17回】“非の打ち所がない”若手に感心。ブラジルでは機能しないタイヤに苦戦
- 【第16回】大型アップデートは「よくも悪くも想定通り」コンセプト変更で一部に進歩
- 【第15回】苦戦覚悟のコースで好感触。低速セクターで最速、SQ3はニコが望外の7番手
- 【第14回】鈴鹿は入賞に届かずも“これ以上ない完璧”な週末。ケビンとニコが大きく前進
- 【第13回】ニコがトウなしでQ1突破。VF-23の長所が活きたモンツァの予選
- 【第12回】3度のPUトラブルを乗り越えたニコ。タイヤの使い方の改善点が明確に
- 【第11回】僚友ニコに0.5秒落ち。ケビンの走りとクルマが合わず得意の予選で苦戦
- 【第10回】PUは予想外の壊れ方で信頼性に懸念。VF-23は“10番目”のクルマに
- 【第9回】クルマの実力以上の結果が出たスプリントに満足。入賞で選手権順位もアップ
- 【第8回】悲喜交々の予選。ニコが2番手獲得、ケビンも「同じことをやれたはず」
- 【第7回】「これだけタイヤがタレるのか」開幕時からの改善を実感も、唯一の3ストップ
- 【第6回】“タイヤに厳しい特性”が苦しい予選の一因に。戦略で逆転を狙うも実らず
- 【第5回】アップデート投入を活かしてケビンが4番手獲得。VF-23の弱点も複数解消
- 【第4回】新形式導入によるスプリントの独立化には賛成。タイヤ指定にはメリットなし
- 【第3回】グリッドの決め方、罰則に一貫性なし。昨年決まった基準が適用されず順位を失う
- 【第2回】コース特性にも助けられケビンが入賞。ニコは“レース感覚”を取り戻すことが必須
- 【第1回】テストから見えた一発の速さをニコが証明。VF-23の課題はロングラン
2022年

- 【第17回後編】“復活の1年目”は目標達成も「もうちょっとやれた」過渡期ならではの苦労も
- 【第17回前編】“レファレンス”を求めてベテランの起用を決断。ラストレースのミックは好走
- 【第16回】過去の反省を活かし、創設7年目で掴んだ初ポールは「今までで一番嬉しい」
- 【第15回】入賞の可能性を見出すべく戦略を決断。ペース不足に悩むも、ハード回避は正解
- 【第14回】“一貫性のない”レースコントロールとFIAに抗議。透明性にも欠ける裁定に辟易
- 【第13回】大雨の鈴鹿で「すべてが後手に回った」判断の遅れが影響、入賞圏内に留まれず
- 【第12回】速度で勝るライバル勢を追い抜いたミックと、またも疑問の残るレース運営
- 【第11回後編】ミスを取り返そうとしたミックは及第点のレース。頻発したピットミスを改善へ
- 【第11回前編】限られたデータ量で勝負。適切なタイヤ戦略で戦いきったケビン
- 【第10回後編】アップグレード投入も、期待通りの効果を得られず。中速での遅さが痛手に
- 【第10回前編】グリッド降格ペナルティで痛手を負うも、速さを証明し士気を高めたケビン
- 【第9回後編】連続W入賞。チームプレイで貢献のケビンと若さゆえに不満を抱えたミック
- 【第9回前編】待望のミック初入賞&W入賞を達成。攻める姿勢で臨んだ王者とのバトル
- 【第8回後編】難コンディションの予選でミックが課題をクリア「これを自信にしてほしい」
- 【第8回前編】予期せぬトラブルで獲れるはずのポイントを逃したケビン。最高速不足も痛手
- 【第7回後編】無理な追い抜きに大クラッシュ。プレッシャーのかかる状況でもがくミック
- 【第7回前編】VF-22の絶対的な速さが向上。ミックは逆境のなかQ3進出を達成
- 【第6回】またも遠のいたミックの初ポイント。W入賞も見えた決勝はミスで台無しに
- 【第5回】アップダウンの激しいミック。予選のミスを取り戻せず、経験不足が影響した週末
- 【第4回】順位を入れ替えた直後に「ありがとう」の無線。ケビンとミックの信頼関係は前進
- 【第3回】最悪のタイミングでSC導入。不運が続くも9位入賞、勢力図変化も実感
- 【第2回】成長したケビンが最高のカムバック。クルマの速さは本物
- 【第1回】VF-22のポテンシャルを実感、“良い意味”での驚きも。伸び代が見えたテスト
2021年

- 【第20回後編】孤軍奮闘のミックが見せた納得のレース。成長が見えたルーキーシーズン
- 【第20回前編】避けようのない事故に巻き込まれたニキータ。レイアウトには改善が必要
- 【第19回後編】ミックの走行データのおかげで戦えたカタールGPは「会心のレース」
- 【第19回前編】スプリント予選のタイヤ選択は的中。ドライバーは難コースにも慌てず適応
- 【第18回】メキシコ独特のコンディションにもうまく対処。予選の問題は方針を変えて解決
- 【第17回】COTA初走行のニキータ&ミック。バンプとタイヤの過熱がカギを握った週末
- 【第16回】ミックがQ2進出。今季2度目の目標達成は「純粋に実力を発揮した結果」
- 【第15回】ラインアップは来季も継続。ニキータ&ミックの課題が明確になったロシアGP
- 【第14回】度重なる同士討ち。ニキータとミックの話し合いでチームオーダー発令を回避
- 【第13回】説明不足が招いたニキータの不信感。ドライバー間の取り決めを見直しへ
- 【第12回】スパウェザーでは“出せるときにタイムを出す”。レース運営には疑問も
- 【第11回】大きな向上心を持つが故のクラッシュ。ミックの成長には“バランス”が不可欠
- 【第10回】ポテンシャルを活かしきれなかったスプリント予選。フォーマットには違和感も
- 【第9回】タイヤマネージメントと安定性が生んだ、ニキータとミックの“差”
- 【第8回】ウイリアムズを上回る速さを示したミックと、僚友に勝つことに捉われたニキータ
- 【第7回】難コースで攻めるためのタイヤ配分と、疑問が残るFIAの取り締まり
- 【第6回】コースに慣れることが最優先。現状を逆手に取ったタイヤの使い方がカギに
- 【第5回】タイヤ管理よりも“プッシュ”を優先。2ストップ戦略で着実に完走
- 【第4回】青旗処理と同時にタイヤ管理、バトルを展開。大きな可能性を感じさせたミック
- 【第3回】レース完走を最優先。難コンディションでも予定通りのタイヤ戦略を完遂
- 【第2回】“次に繋がるレース”を目指した開幕戦。ミックの能力と成長に嬉しい驚き
- 【第1回】転換期を迎えたハース。若手ふたりがチームにもたらす“ポジティブ思考”に期待
2020年

- 【番外編】グロージャンとの10年間を回顧。F1デビュー戦で示した才能と精神面の課題
- 【番外編】4年目にして見せた“逆境での強さ”。引かないドライビングで期待通りの活躍を続けたマグヌッセン
- 【第19回】2020年は「予想以上に苦しい1年」組織づくりを継続、新体制を樹立へ
- 【第18回】“ハース再生”を目標に新人ふたりを起用「ミスを恐れずに挑戦してほしい」
- 【第17回】もしヘイローがなかったら……。間一髪での脱出は安全性向上の賜物
- 【第16回】難しいタイヤ交換のタイミングと、50周を走り切るために必要だったリスク
- 【第15回】トラブル発生もパーツ交換の許可は下りず。悔しさと充実感のあった2日間
- 【第14回】ドライバー離脱に感じた責任。チーム再建には新たな取り組みが必要に
- 【第13回】“十分なデータがない”ことがチャンスに。狙い通りの1ストップで9位入賞
- 【第12回】入賞を争う速さを示し続けるも「また12位か……」“詰めの甘さ”も顕著に
- 【第11回】多重クラッシュは「起こる可能性があったのでは」初開催のムジェロは満身創痍
- 【第10回】トラブルで不安が残るも、『フェラーリPU勢トップ』の目標を達成
- 【第9回】PUトラブルで走行時間を大幅ロスも、“対ワークス”で収穫を得たスパ
- 【第8回】想定外の速さから得た自信と、ハースのレース哲学が見えたスペインGP
- 【第7回】内圧変更による多数の影響も、扱いに問題なし。今後に繋がるデータ収集も
- 【第6回】ミディアムでの走行はほぼ完璧。入賞届かずも、レースペースの良さが光る
- 【第5回】スタート前のタイヤ交換が奏功。罰則覚悟も「やるしかないと思った」
- 【第4回】前例のないハーネス交換でピットレーンスタートに。課題は予選一発の速さ
- 【第3回】最悪の結果と想定外のブレーキ冷却。フェラーリPUの性能不足にも苦慮
- 【第2回】9週間のシャットダウンは充実。在宅勤務により仕事効率アップも
- 【第1回後編】ファクトリー閉鎖も仕方なし。人出不足に悩むハースに利点も
- 【第1回前編】興行主としての責任は? 開催直前の中止発表に「ファンの方に申し訳ない」
- 【開幕直前編】組織づくりは道半ばも体制を強化。接戦の中団で上位復帰を狙う
2019年

- 【番外編(2)】気になるチーム代表の人柄は? 厳しさの裏にある配慮、お気に入りのブランドも公開
- 【番外編(1)】オフは家族と過ごすことが最優先。チームよりも“人”を重視、理想の移籍先は?
- 【第16回】「若いチームにはどこかで躓く時がある」対処の方法が2020年を左右するカギ
- 【第15回】PUトラブルに見舞われ入賞届かず。浮き彫りになったチャーリー不在の安全性への不安と疑問
- 【第14回】改めて知る高地セットアップの難しさ。連戦を経てようやくマシン不調の原因が明らかに
- 【第13回】「1ストップ戦略しかない」と臨んだ鈴鹿。FP2ではアタックのタイミングがカギに
- 【第12回】「使えるものはすべて使った」大苦戦を覚悟のロシアでペナルティはね退け5戦ぶり入賞
- 【第11回】スパ&モンツァでトップスピード不足が大きな足かせに。混戦の中団を抜け出せず
- 【番外編】1日の仕事スケジュールに、お給料事情。チーフレースエンジニアの気になるアレコレ
- 【第10回】ダブル入賞も、チームオーダー発令が決定。将来を左右する正念場で直面した課題と“プロセス”
- 【第9回】開幕仕様に戻して復調気配も2度目の同士討ちに怒り心頭。首脳陣とともに急きょダラーラ社&マラネロへ
- 【第8回】叶わなかったタイヤの仕様変更と、技術勝負だけでは勝てない理由
- 【第7回】ドライバー心理が垣間見えたマグヌッセンの暴言と、謝罪を受け入れたチームのケア
- 【第6回】モナコの勝負を決めたピットストップ。“遅すぎた”ライバルと判断ミスに泣く
- 【第5回】僚友同士のバトル中のチーム代表とのやりとり。アップデート奏功も喜べないスペインGP
- 【第4回】タイヤがすべてを左右したバクーで苦闘「ここまでタイヤに振り回されるとは……」
- 【第3回】苦戦を強いられた中国GP。アタックできずに終わった予選の駆け引きの裏事情
- 【第2回】予選ペナルティの是非。アウトラップの『暗黙の了解』とハースF1の『意識の高まり』
- 【第1回】週末に結果を出すために重要なコンディションと2019年勢力図の驚き
2018年

- 第15回:フェラーリとの予選タイム差“1秒以内”はなんとかクリア。小松エンジニアの2018年総括
- 第14回:悔しさが残る今季4度目のダブル入賞。2019年へのハースのチャレンジ
- 第13回:タイヤに苦しんだメキシコGP、ロマン失格問題で痛感したF1チームに必要な政治力
- 第12回:ダンプコンディションを読み切った会心の選択&最高に楽しかった日本GP鈴鹿の予選
- 第11回:タイヤを保たせられず痛恨のノーポイント。マグヌッセンが最速タイム記録も「価値はない」
- 第10回:フロアの違反でグロージャン失格裁定の真実、FIAはプロのスチュワードをフルタイムで雇用すべき
- 第9回:中団を制するハースの今後の課題と強み。マグヌッセンが次のレベルに行くために必要なこと
- 第8回:好結果残すも、不満もたまった3連戦。見えてきたドライバーふたりの課題
- 第7回:フランスGPから“6連戦”。小規模チームを悩ませる過密スケジュール
- 第6回:走行中にバージボード周辺パーツ類が脱落……。パーツの強度不足で“戦う”ことができず
- 第5回:触れずにいられない、オープニングラップのクラッシュの真相
- 第4回:言い訳のしようがないグロージャンのミス……。
- 第3回:ピット作業ミスからの成長。今後は「中団グループのトップにいないといけない」
- 第2回:開幕戦で練習不足だったピットストップ。次戦は“勝負レース”になる
- 第1回:台風の目となりそうな3年目のハース。小松チーフが見た勢力図
2017年

- 第17回:ハースF1の今年の強みと弱点。2018年に向けた開発過程
- 第16回:バトル時の裁定が不透明な背景。レース中の無線での駆け引き
- 第15回:リフト&コーストとアンダーステアの罠。4冠王者のすごさが際立つ瞬間
- 第14回:日本GPはポテンシャルどおりの結果。COTAには大幅アップデート投入予定
- 第13回:大苦戦の市街地戦と数秒の判断で分かれた明暗
- 第12回:長所と短所が見えた2連戦。疑問符がつく赤旗中断時の運営とグリッド裁定
- 第11回:バトルの裁定には一貫性が必要。クビカ復活に感動したインシーズンテスト
- 第10回:明暗分かれたレッドブルリンク~シルバーストンの2連戦
- 第9回:チーム初の4戦連続入賞。ブレーキ問題の克服が最優先課題
- 第8回:68周のロングラン。周りを見れるドライバーへの期待とハースの成長戦略
- 第7回:27戦目でついにダブル入賞。チームの成長感じた一戦と旧友琢磨へのエール
- 第6回:可能だったダブル入賞とバーチャルセーフティカー。得意のモナコへ
- 第5回:ロシアで露呈してしまったエースの弱点。スペインに向けてのアップデート
- 第4回:最初の鬼門、中国GPをクリアしたマシンとチームの成長
- 第3回:ハース躍進の驚きとマグヌッセンの焦り。新F1マシンの醍醐味
- 第2回:テストで見えたハースのポジション、マグヌッセンの嬉しい驚き
- 第1回:新規定マシンへの期待と、限られたリソースで開発することの難しさ
2016年

- 第17回:2016年を象徴する最終戦。予選と決勝で見える、F1ドライバーの実力
- 第16回:予選7位の興奮から一転、まさかのスタート前クラッシュ。痛感した、基本の大切さ
- 第15回:見え始めた新米チームのほころび。ドライバーに必要な速さとタフさ
- 第14回:初Wリタイアの悪夢と、希望が見えた鈴鹿のQ3
- 第13回:トラブルの連鎖で乱れるドライバーの心と、走りの難しさ
- 第12回:計算できる、よいドライバーの条件
- 第11回:悔しい判断ミス。自己管理の難しさと夏休み
- 第10回:ダブルピットの怖さ。10代ドライバーが活躍できる理由
- 第9回:読めない路面と縁石問題。7位入賞の舞台裏
- 第8回:考えられない連携不足、不運なゴミ袋アクシデント
- 第7回:モナコの正解は? 雨上がりで見えたドライバーの力量とタイヤ
- 第6回:スペインGPでグティエレスが入賞を逃した2つの原因
- 第5回:今後の課題は、コンディション変化に対応できる引き出しを増やすこと
- 第4回:失敗を体験しながら、レース毎にスタッフたちも大きく進歩
- 第3回:勝負の分かれ目となる中堅チームの戦略
- 第2回:チーム力不足で予選Q1落ち、開幕で見えたハースの課題
- 第1回:ハース初出社。3カ国の制作体制