ベテランモータースポーツジャーナリスト、ピーター・ナイガード氏が、F1で起こるさまざまな出来事、サーキットで目にしたエピソード等について、幅広い知見を反映させて記す連載コラム。今回は、幹部の離脱が相次ぐFIAの状況にフォーカスした。
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FIA内部で驚くような動きが起きている。サンパウロGPとラスベガスGPの間に、F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒが即時退任した。FIAの短い声明によると、52歳のヴィティヒは、「新しい機会を追求するために」職を辞したとされていた。
ところがその直後にヴィティヒは、自分は自発的に辞めたのではなく、実際には解雇されたのだと発言した。