長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価し、ベスト5のドライバーを選出した。今回はアブダビGPの週末を振り返る。
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ヤス・マリーナ・サーキットは、ドライバーにとって、世界で最もテクニカルで困難なサーキットというわけではない。しかし、セクター1の高速コーナー、セクター2のヘビーブレーキング、セクター3の連続する低速コーナーが組み合わさることで、正しいリズムに乗ることが、難しくなっている。
F1史上最長シーズンにおける最後のグランプリだけに、全員が残るエネルギーをすべて振り絞って、最大のパフォーマンスを発揮しようとした。そのなかで完璧なパフォーマンスを見せたのは3人。そのうちひとりは、予選で自分ではどうすることもできない難局に直面しながら、最後までベストを尽くした。