アイルトン・セナ、アラン・プロストの他、ネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセルの“四天王”が支配していた時代のF1において、ゲルハルト・ベルガーの存在、功績は非常に過小評価されている。無冠であるゆえに主役にこそなれなかったが、あの時代に四天王に次ぐ勝ち星をあげ、選手権争いでも彼らに食い込む活躍を幾度となく見せた。そのベルガーの加入によりマクラーレンはチームプレーで戦えるチームへと生まれ変わった。そこは大いに評価されるべきところだ。
毎号1台のF1マシンを特集し、そのマシンが織り成す様々なエピソードを紹介する『GP Car Story』最新刊のVol.50では、90年シーズンにマクラーレン・ホンダのダブルタイトル三連覇を成し遂げた『MP4/5B』を特集。
このページでは、現在発売中の最新刊『GP Car Story Vol.50 McLaren MP4/5B』に掲載されるベルガーのインタビューを特別に公開。マクラーレン・ホンダに「和」をもたらしたベルガー。そんな“好漢”が、MP4/5B、ホンダV10、そして親友セナについて語る。