更新日: 2017.11.07 11:57
今宮純によるF1ロシアGP採点:過小評価を覆したボッタスのハングリー精神
☆3 エステバン・オコン
公式には残らないQ1の6位に驚かされた。初めてペレスに大差、だがQ3ではそのQ1タイムを上げられず10位。
自己ベスト・グリッドから自己ベスト・リザルト7位入賞。レースごとにタイヤ・ケアが進歩、開幕からダブル入賞100%でチーム合計31点。早くも昨年のほぼ4倍だ。
☆3 マックス・フェルスタッペン
ボッタスだけでなく彼もスタートを決め、マッサとダニエル・リカルドをかわしている。抜群のダッシュ成功率。
すくい取った5位を堅持、ドライバーズ・ランキングでもライコネンに14点差の5位。リカルドを13点リードし次のF1スペインGPからレッドブル2年目が始まる。
☆3 カルロス・サインツJr.
3グリッドダウンの14位ながら10位入賞を勝ちとった。金曜はグリップを引き出せずにいたがセッティング変更、今年は二日目に着実に改善してくる。マシン理解度を高め頭脳派ドライバーに進化しつつある。
☆4 キミ・ライコネン
勝利数の2倍以上、PPの約3倍も最速ラップを獲っている。今年4戦で2回目、通算45回は1位ミハエル・シューマッハーの77回に次ぐ2位、アラン・プロストの41回を超える。
SF70Hのポテンシャルを気に入っているのは、この最速ラップ獲得率から解る。ソチでは直角ターンのセクター3で常に最速、一定リズムを保ちスイスイっと流れるようなコーナー・ワーク。
「フロントの入りが……」とそればかりよく取沙汰されるが、その気配は感じられない。0.059秒差でPPを逃した2位は15年イタリアGP以来。
仮説として、もし奇数列グリッド3位であったらどうなったか……、フェラーリ1-2の可能性も?