大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回は、最終戦アブダビGPで26年ぶりのコンストラクターズ選手権制覇を成し遂げたマクラーレンのCEOザク・ブラウンに焦点を当てた。
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シーズン最後の3連戦は、多くのチーム代表が、選手権の順位やドライバーラインアップなどに関連する、さまざまな課題を抱えていた。たとえば、RBのローレン・メキーズは、ドライバーの将来についての憶測に対応しなければならなかった。レッドブルがセルジオ・ペレスの後任を探すなかで、角田裕毅とリアム・ローソンのどちらが選ばれるのか、ということに注目が集まっていたからだ。