ベテランモータースポーツジャーナリスト、ピーター・ナイガード氏が、F1で起こるさまざまな出来事、サーキットで目にしたエピソード等について、幅広い知見を反映させて記す連載コラム。今回は、早ければ2026年にもマックス・フェルスタッペンがアストンマーティンに移籍する可能性があるとするうわさについて考察する。
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レッドブルRB21が中国グランプリにおいて4番目に速いマシンだったと言うのは公平な評価だろう。つまりマックス・フェルスタッペンの4位という結果は、マシンによるものというよりも、彼自身の力によるものだったと言える──もう一台のRB21を駆るリアム・ローソンがどこにいたかを見れば明らかだ。
4番目に速いマシンで4位という結果は、4回のワールドチャンピオンに輝いたフェルスタッペンにとって、F1にいる理由にはならないだろう。彼が現在のレッドブルとの契約を打ち切り、アストンマーティンに移籍するといううわさが盛り上がりを見せている。今回のコラムでは、そのうわさについて考察する。