「もちろんフェラーリが速い現状で、このままでいるわけにはいかない。それに受け入れられないと悩むことには意味がない。とにかく見つかった問題は何であれ修正し、同じことが繰り返されないことを願うだけだ」
「僕たちはモナコに準備不足のまま臨んだわけではない。ただ物事がうまく運んでいなかった。そしてマシンはこれまでにないほどに、まったく違う状態になっていたんだ」
ハミルトンは、残る14戦は厳しい戦いになると考えているが、ベッテルとキミ・ライコネンがパワーユニットの基数制限を超え、グリッド降格のペナルティを受ける可能性があることも強調した。
ベッテルは現在、ターボチャージャーの割り当て数をすでに使い切り、MGU-Hは4基のうち3基目を使用している。今後、規定数を超えれば少なくとも10グリッド降格のペナルティを科されることになる。またライコネンは現在3基目のターボチャージャーを使用しており、グリッド降格ペナルティまでは、まだ2基を残している。
対照的にハミルトンとボッタスは、いずれも6レースを終えた現段階でそれぞれのコンポーネントは2基目であり、余裕のある状態となっている。
「フェラーリはすべてのコースでうまくいっているようだ。今後の14戦は、とても難しい戦いになる。今シーズンの彼らは、ずっと最強のマシンで戦っていくことになるだろう。昨シーズン、僕たちのマシンがあらゆるレースで強かったようにね」
「僕のマシンはいまのところ、すべてのレースでうまく機能しているとは言えないが、今後レースを重ねるにつれてもっと多くを学び、強くなっていくだろう」
「フェラーリが完全無欠だとは思っていない。これまでに彼らが使用したであろうエンジンコンポーネントの総数を考えると、(グリッド降格ペナルティを受ける)可能性もある。様子を見ていくしかないね」