クビカが過去数年間シングルシーターに乗れなかった要因のひとつは、彼が右手と右腕に重傷を負ったことにある。だがクビカがマシンを扱えるようにするために、チームは「シフト操作ができるように、ほんの少しだけステアリングホイールを調節すればよかった」とパーメインは言う。
「同じ側でシフトアップとシフトダウンができるようにしただけだ。なんということもない、ソフトウェアの小さな変更だけだ。そしてそれは(パフォーマンスに)何の影響も与えなかった」
クビカがテストに参加するため、ルノーは数カ月にわたって作業をしてきたが、実際の走行が行われるまで公にされていなかった。このことについてパーメインは以下のように説明している。
「正直、メディアにあまり騒いでほしくなかったんだ。このニュースが出れば、みんなが関心を持つことはわかっていた。みんなロバートが大好きだし、以前の事故については誰もがとてもつらい思いをした」
ルノーは今回のテスト走行を一度かぎりの試みだと示唆したが、クビカに今後も機会を与える可能性があることを、パーメインは認めた。
「今も(クビカと)連絡を取り合っている。将来的に何ができるのかについて話し合っているところだ。他に計画されていることはない。いま言えるのはそれだけだ」
「だが、今後あらためて何かを行う可能性まで否定はしない」