■キャッチポイント1
得意のカナダGPで蘇ったハミルトン、1年前の悪夢を払拭して、現在12点差の首位セバスチャン・ベッテルを追うのがテーマ。マシンセッティングを改め、パワーユニット・チューニングで予選モード強化が目立ったモントリオール。反撃の巨人メルセデス、キーセクターは1と2だ。
■キャッチポイント2
ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトを供給。メルセデスとフェラーリが同じセット数の1、4、8を選択、3強で唯一、レッドブルが2、3、8とミディアムを増やしている。昨年、ソフト側のタイヤに苦しんだだけにこの選択、周回を重ねる目的もあるのだろう。ローダウンフォースで臨まざるを得ない彼ら、緻密なセットアップでコーナーのタイムを高めたい。
■キャッチポイント3
週末の長期予報は晴天続き、気温は昨年並みの30℃前後。陽ざしによっては路面温度が50℃近くなる。1ストップ作戦がメインだが、コンディション変化によってプラン・バリエーションもありだ。
■キャッチポイント4
セクター3のロングストレートはターン16から実質2km以上と最も長い。昨年セクター3ベストタイムはロズベルグ24秒420、今年はトップスピードがダウンするのでどうか。セクター1と2は速まるとしても、ラップタイムペースは小幅アップ程度か。
■キャッチポイント5
初コース、初セッションで、いきなり4位に割って入ったフェルナンド・アロンソ。『腕比べ』のFP1はハミルトン、ロズベルグ、ボッタス、アロンソ、ベッテルの順、ドライバー力を見せつけた。しかし、予選は14位がやっと、ボッタス366.1km/hに対して最高速339.5km/h。26.6km/hの大差……。今年はパワーユニット・コンポーネンツ交換ペナルティ必至、後方から何を見せてくれるのだろう。
■キャッチポイント6
昨年は、自己最高予選2位タイムを叩き出したペレス、ギヤボックス交換ペナルティにより7位グリッドから表彰台3位へ。『ドライバー・オブ・ザ・デイ』を獲得した。カナダGPでオコンとのチームメイトバトルが話題になった彼が、ここで奮起か。一件落着(?)の新人オコンの意地も見どころだ。
