しかしクビアトによると、トロロッソのポリシーでは、ドライバーふたりはレースごとに交代で相手を援護すると決められており、カナダGPではクビアトが援護を受ける番だったという。「そんなことはチームの全員が知っている」とクビアトは述べている。
サインツJr.のコメントに対する感想を求められたクビアトは、「予選後の彼の振る舞いは正しくない」と反論した。
「予選のデータを見ると、僕に関してはトウによるタイムの伸びはゼロだった」
「予選での彼と僕のベストラップに違いはない。トップスピードもストレートスピードもまったく同じだ」
「彼はコーナーの後ろに幽霊でも見たんじゃないかな」
「僕たちは交代で助け合っている。そうして戦略が機能しているんだ。このレースでは僕が後ろに、次のレースでは彼が後ろにというふうにね」
「バクー(でのアゼルバイジャンGP)では彼がトウを使う番だけど、これからも予選で彼と協力し合いたいかどうか分からないな」
「僕の側からはすべてが空のように明快でとてもはっきりしている」
「もし疑問があるなら、僕のところへ来て遠慮なく聞いてくれればいいのに。そうする勇気があればの話だけど」
「もし十分勇気がないのなら、彼は君たち(メディア)のところへ行って話すだろうね。そうしていつもメディアに隠されたメッセージを送っているんだ」
サインツJr.は、カナダGPの予選後にチームはミーティングを行い、彼の懸念について議論したとして、この件は今ではすでに「忘れ去られたこと」であると語った。
「(このことは)あまり話したくない」とサインツJr.は語った。「チーム内部にとどめることだ」
「自分の意見とあの状況での自分の考えをはっきり示した。あの時点では僕にとって間違いなく不公平な状況だと思った。あの手の(モントリオールのような)コースだと特にね」
「そうしたことを伝えて議論し、もう忘れてしまった。解決策を見つけたからね」
「(前に進むことができて)皆、満足しているよ」