更新日: 2017.06.29 13:15
今宮純によるF1アゼルバイジャンGP採点:ホンダに対する批判も不屈の精神あればこそ
☆☆ ルイス・ハミルトン
あえて見方を変えれば「けんか両成敗」か(?)。ベッテルとの事件後にヘッドレストが緩むトラブルとは。ヘッドレストを押さえようと究極の片手運転は、オレンジボール警告旗が出されてもいい症状だった。
9秒3の交換ストップ、ベッテルは12秒1のペナルティストップ(どっちもどっち)。その後、終盤4位争いでハミルトンには仕掛けるそぶりが見られなかった。怒り心頭の相手に迫るのを自重したのか。それにしても66回目PPのメガ・ラップ、旧市街セクター2のアタックはまさに世界遺産級(?)、見とれました。
☆☆☆ パスカル・ウェーレイン
シーズン半ばの時期に、十数年間在籍し12年から代表職を務めてきたモニシャ・カルテンボーンさんが突如“失脚”。真相は定かでないが、それだけにドライバーは動揺する。負傷欠場がありこのチームにきて6戦目、旧型フェラーリPUで予選15位、決勝10位は彼女への恩返しのよう。在籍3年目の相棒はもう2年近く入賞がないのだが……。
☆☆☆ ケビン・マグヌッセン
荒れたバクー市街戦にルノーを除く9チームがトップ10入賞。ハースでの最高結果7位、安定感あるレースをつらぬいた。「スローイン・ファストアウト」、ブレーキングに悩むロマン・グロージャンとの違いはそこだろう。
☆☆☆ フェリペ・マッサ
2強を追う3位にマッサが上昇、望外のチャンスに「勝ち味」を思い出していたはずだ。赤旗再スタート後からFW40のフロントに微振動が起き、車高姿勢も腰高なのが見てとれた。リヤ・サス一部ダンパーに不具合が発生、258戦目に訪れたかすかな勝機は消え去りピットから新鋭を見守る傍観者に。