ピットストップを終えたところで首位ボッタス、4秒後方に2位ベッテル、そこから5秒差で3位リカルド、さらに4秒後方に4位ハミルトン、5位ライコネンは8.5秒差。しかしハミルトンは再びリヤタイヤのブリスターに苦しみ始め、ライコネンが0.5秒速いペースで追いかけてくる。
するとハミルトンは次第にペースを戻し58周目からファステスト連発でライコネンとのギャップを10秒以上に引き離し、3位リカルドとのギャップを縮めていく。後方では9位マッサが8位オコンに迫っていくが、上位勢が追い付いてきて周回遅れにされる際のタイムロスもあり、なかなか仕掛けるまでには至らない。

レース終盤に入って首位ボッタスもリヤタイヤの接地面にブリスターが生じ、2位ベッテルが追い付いてくる。70周目のターン3~4ではハミルトンがオーバーテイクボタンを使いスリップからDRSを使ってアウトに並び掛けるが、リカルドがインを守って譲らず。結局最後まで逆転は果たせずリカルドがレッドブルの地元オーストリアで表彰台を獲得した。
ボッタスもベッテルに決定的な場面は作らせず71周を走り切り、自身2勝目を挙げた。5位ライコネンに続いて52秒差で6位にグロージャン、7位ペレス以下は周回遅れで8位オコン、9位マッサ、10位ストロールというトップ10。バンドーンは12位で入賞を果たすことはできなかった。