トロロッソが有力候補として推測されているが、同チームは来季ルノーとの契約を有している。トロロッソがルノーとの契約を解消してホンダにスイッチした場合、カスタマーチームが減るルノーは、マクラーレンに供給する余裕ができることになる。
マクラーレンは来年に向けてホンダ以外のエンジンパートナーとの契約の可能性を模索してきたといわれているが、メルセデスとフェラーリはマクラーレンとの提携に消極的であるようだ。残るルノーは、現在3チームに供給しており、これ以上カスタマーを増やしたくない考えであるとみられるが、トロロッソが外れれば、枠がひとつ空くことになる。
しかし山本氏は、ホンダにとって最優先事項はマクラーレンとのパートナーシップを継続することであると述べている。
「今、我々はマクラーレンと同じ方向を目指して取り組みを行っています」
「マクラーレンは今もこのプロジェクトをうまく機能させることにコミットしていると、我々は考えています」
ホンダにとって供給チームを2チームに増やすことには、収集できるデータが増えて開発スピードの向上が期待できるというメリットがある。