とはいえ、ウェーレインがシートを獲得する可能性はゼロではない。
ルノーは2018年ドライバー候補者のひとりとしてフォース・インディアの現ドライバー、エステバン・オコンを検討しているともいわれており、ルノーがジョリオン・パーマーの代わりにオコンを獲得するなら、メルセデス製エンジンで戦うフォース・インディアの1シートが空くことになる。
しかしながら現時点では、2017年シーズン第11戦ハンガリーGPまで印象的な働きを見せているオコンをメルセデスが手放すとは考えづらい。
2015年にDTMでタイトルを獲得しているウェーレインが、同シリーズに復帰するという選択肢もあるが、彼をサポートするメルセデスは2018年をもってDTM活動から撤退することを決めている。
フォーミュラEに転向するという道もあるものの、ウェーレイン自身は電気自動車でのレースに魅力を感じないとはっきり発言している。「僕はノイズ、燃料、そういったものによるパフォーマンスが好きなんだ。フォーミュラEで走ることは想像できない」とウェーレインは語った。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、ウェーレインがF1シートを喪失すると決まったわけではないと述べている。
「ドライバーマーケットにいろいろな動きがある。今後の2週間でいくつか興味深いことが起こるかもしれない」とウォルフは語った。