しかしながら、いまのところドライバー市場は混み合っているというのが現実だ。ウイリアムズは来シーズンも、ほぼ確実にランス・ストロールをチームに留めるだろう。またマッサにも、来季残留の可能性がある。
「行き先が足りずに、ドライバーたちがF1に参加できないという差し迫った問題がある。残念なことにこの先、熟練したドライバーたちの受け入れ先は減ると思われる」とロウは話す。
ディ・レスタは2011年から2013年にかけてフォース・インディアに所属し、合計58戦に出場した。その後はメルセデス傘下のHWAチームからDTMドイツツーリングカー選手権に活動の場を移し、2016年にウイリアムズのリザーブドライバーとなった。
実はハンガリーGPでのディ・レスタは、すでにマッサではない別の人物の代役を務めていた。Sky Sports F1のコメンテーターであるマーティン・ブランドルがイギリスGPで体調不良を訴えて自宅療養となったため、ディ・レスタがコメンテーターを担当していたのだ。