またバッテリーの充電が進まないハミルトンはデプロイメントが切れがちな状態に。そのため最速ラップを連発するフェルスタッペンがハミルトンの背後に迫って4周目のターン1でインに飛び込み、首位を奪い取った。

フェルスタッペンはさらに最速タイム連発でハミルトンをDRS圏外に引き離していく。3番手ボッタスにはダニエル・リカルド、5番手バンドーンにはセルジオ・ペレス、9番手ケビン・マグヌッセンにはフェルナンド・アロンソが背後に迫る。
9周目、リカルドがターン1から4までサイドバイサイドのバトルを繰り広げ、最後はターン4のアウトからボッタスをパスして3番手に浮上。ペレスも8周目にターン2立ち上がりを鈍らせたバンドーンのターン4インに飛び込んで5番手に浮上した。ベッテルは8周目にアロンソ、9周目にマグヌッセンを最終コーナーでパスして9番手まで挽回してきた。
9周目のニコ・ヒュルケンベルグを皮切りに中団勢の間でピットストップが始まる。11周目にピットインしたマッサは翌周インのランス・ストロールのアンダーカットに成功。
両者がバトルを展開するが、13周目にピットインしたバンドーンはウイリアムズ勢の直後でコース復帰しアンダーカットされてしまったものの、ストロールに仕掛けられたマッサがターン1でワイドになる間にインに飛び込んでウイリアムズ勢の前に戻り、なんとか順位を挽回した。ただし1周目にピットインしたオコンには逆転されている。
第1スティントが終わりに差し掛かった20周目の時点でフェルスタッペンはハミルトンを9秒引き離し、リカルドは13秒差、ボッタスは28秒も後方に離れペレスとベッテルが3秒後方に迫る。
まだピットインしていないアロンソはベッテルの18秒後方で7番手、その2秒後方にはサインツが迫る。ベッテルは21周目のメインストレートでDRSを使いペレスをパスして5番手に浮上し、4番手ボッタスを追いかけていく。20周目を過ぎるとフェルスタッペンもハミルトンもタイヤのタレを訴え始めるが、チームはラップタイムの推移を見てまだピットインはさせない。