しかも、アメリカGPはマクラーレン・ホンダのパッケージに合っているため、グリッドペナルティは避けたい。つまり、スペック4の投入はアメリカGP後のメキシコGPと考えるのが自然だ。
だが、アロンソは日本GPで緊急措置として最後の切り札を使用してしまった。残りはアメリカGPからアブダビGPまでの4レースと、日本GPの土日。つまり、1基のPUでまかなえるだけのマイレージは確保されているため、信頼・耐久性の観点から考えれば、新エンジンを投入するメリットはないのである。
もちろん、これはホンダの公式発表ではない。また今後、開発が急速に進み、スペック4以上のタマが準備されれば、グリッドペナルティを受けてでも、来年に向けてホンダがもう一度アロンソに新エンジンを投入する可能性がないわけではない。
だが、現時点でアロンソの今シーズンのアップデートは鈴鹿の土曜日に投入されたスペック3.7が、最後となる公算が高い。