残されたバンドーンは、25周目にピットインしてウルトラソフトで残り30周を走る作戦。4周後にピットインして同じ戦略を採ったフェリペ・マッサも終盤にタイヤに苦しんだことを思えば、やや無謀な戦略だった。
MCL「グッジョブ、ストフ。次はSTRだ。リヤタイヤに気をつけろ」
タイヤ交換直後は新品ウルトラソフトの威力で27周目にブレンドン・ハートレーを抜き去り、29周目にはストロールも再びパス。
MCL「前でMASとMAGがバトルしている。MAGは1周目からバックアップタイヤで引っ張っている」
35周目にはケビン・マグヌッセンも下し、前のマッサと同じように順位を上げていく。
MCL「また素晴らしいオーバーテイクだ。P12だ。MAS(マッサ)が5秒前、その3秒前にGRO(グロージャン)。MASはすぐにGROに追い付きそうだ」
グロージャンに追い付いたところで、バンドーンのタイヤもかなりデグラデーションが進み、簡単にはオーバーテイクができないところまできていた。
MCL「ストフ、ターン1でどうアタックすべきかは分かっているよね? 必要ならターン17~19のアプローチの仕方を変えてくれ」
周回遅れにされる際にグロージャンの隙を突いて抜こうと努力するが、それも上手くは行かない。
MCL「このクルマたちについていこう。そしてGROがブルーフラッグに苦しんだ時に仕留めるんだ」