F1で求められるコンパウンドレンジの幅広さや寿命の短さは、ミシュランの製品開発計画や目的とは折り合っていないという。
「現在のF1とは、正直に言えば、18インチタイヤ、小さなサイドウォールに関して話をした。街中で見かけるサイズだ。もしそのタイヤをレースで使って技術的な知見が得られれば、すぐに転用できる」
「大きなサイドウォールのタイヤからは我々にとって有用な知見が得られない。多額の資金を投じて7周から10周ごとに交換するタイヤを開発し、果たして毎日乗る市販車に本当に転用できる技術が得られるのか」
「私はF1が大好きだ。だが、純粋にタイヤの技術という意味では、F1が我々にとって今日最も有益なシリーズとは言えないだろう」